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CTCSP、米VAST Dataのスケールアウト型オールフラッシュストレージ「VAST Data Platform」を提供

 CTCエスピー株式会社(以下、CTCSP)は17日、米VAST Dataのスケールアウト型オールフラッシュストレージ「VAST Data Platform」を提供開始すると発表した。独自の圧縮アルゴリズムの活用や、2種類のメモリを併用する仕組みによって、低コスト、高速処理、高耐久性を実現しているという。

 VAST Data Platformは、筐体の増設によって容量を拡張できるスケールアウト型ストレージソリューション。データの書き込み処理をクラスタ化した複数のストレージに分散できるため、システム全体の処理能力向上を実現し、エクサバイト規模への容量拡張にも対応する。

 また、データの重複排除に加えて、独自の類似性圧縮アルゴリズムを活用。さらに、データの記憶を繰り返し行うメモリの摩耗を防ぐために、データを高速に書き込めるSCM(ストレージクラスメモリ)と、低コストで汎用的なQLC(クアッドレベルセル)フラッシュメモリを併用して、データの書き込み回数を削減しており、低コストでありながら、データの高速処理、大容量、高耐久性を実現しているとした。

 なお製品は、コンピュートノード、データノード、NVMeファブリック、イーサネットスイッチといったハードウェア(買い取り)と、100TB単位での課金となるサブスクリプション型のソフトウェアライセンス(契約年数1~10年)から構成され、最大で10年間の長期保守サポートサービスも提供されている。

 CTCSPでは、大量のデータを解析するAI基盤の構築を目指す企業を中心に展開する考えで、NVIDIA製品とも組み合わせ、CTCグループのノウハウを生かして、企業のAI基盤構築における導入設計から各種の設定、運用まで一貫して支援するとした。売上としては、3年間で50億円を目標としている。