ニュース

キヤノン、クラウドストレージと連携しPCレスで印刷・スキャンを行える複合機向け新サービス

 キヤノン株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は9日、オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE」「imageRUNNER ADVANCE DX」両シリーズの機能を拡張し、さまざまなクラウドストレージと連携した印刷やスキャンを可能にする中小企業向けサービス「Cloud Connector(クラウドコネクター)」を、9月17日に提供開始すると発表した。

 Cloud Connectorは、キヤノンの複合機とさまざまなクラウドストレージとの連携により、PCレスで直接印刷やスキャンが行えるようになるサービス。利用にあたっては、複合機本体の操作パネルで16桁のライセンス番号を入力した後に、利用者ごとにメールアドレスを登録し、送られてきたメールに記載されたリンクをワンクリックするだけで準備が完了するという。

 一方、各種クラウドストレージへの個人認証も、同様の手順で直感的に行え、ITの知識が求められる煩雑なユーザー管理やデバイス管理は不要。こうした簡便さにより、専門知識を有するIT管理者がいない中小企業などでも、クラウドを活用した情報共有が容易に開始できるとした。

 両社では例えば、在宅勤務時にクラウドに保存したデータをオフィスに出社してすぐ印刷したり、メモを書き込んだ紙文書をスキャンしてクラウドに保存し、素早く社内に共有したり、といった利用シーンを想定している。

 連携可能なサービスは、Box、Dropbox、Google Drive、Microsoft Teams、OneDrive、OneDrive for Business、SharePoint Onlineで、価格は1台あたり月額1200円(税別)。なお、別途初期費用が必要になるほか、ライセンス購入は接続するサービスごとに行う必要がある。