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キヤノン、複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズで紙文書の電子ファイリングを効率化するサービスを提供

 キヤノンは20日、2020年6月発売のオフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズの機能を拡張する新たなクラウドサービスとして、紙文書の電子ファイリングの自動化・効率化を実現する「uniFLOW Online Cloud Scan Advance」を7月29日から提供すると発表した。

 imageRUNNER ADVANCE DXは、読み取り品質と読み取り速度を向上させたADF(自動原稿送り装置)や、読み取った画像の傾きを自動補正するデジタル斜行補正機能を搭載するなど、紙文書の読み取り機能を向上させた製品。

 uniFLOW Online Cloud Scan Advanceは、imageRUNNER ADVANCE DXシリーズとの組み合わせにより、紙文書を効率的に電子ファイリングする「アドバンスドスキャン」を実現。業務で使用する定型帳票のスキャンデータにOCR処理を行い、抽出した複数のキーワードの組み合わせから、ファイル名やフォルダー名とともに保存先のフォルダーを設定し、帳票を自動で振り分け保存できる「ファイリングアシスト」機能を搭載する。

「アドバンスドスキャン」のコンセプト(イメージ)

 本体の操作パネルに、部門や個人、帳票の種類、業務など使い方に合わせて事前登録したボタンを押すことで、原稿を読み取り、事前に学習させておいた定型帳票と照合して帳票のレイアウトの特徴を特定し、ファイル名の付与、外部クラウドストレージのフォルダーへの振り分け保存を自動で行う。

 レイアウトの特徴は1つのボタンに最大1000件登録できるため、オフィスの多くの帳票を認識し、電子ファイリングすることが可能。ADFは、異なるサイズの用紙をまとめて読み取りできるため、複数の帳票を手作業で仕分けずに一括で電子ファイリングすることが可能となり、効率的な電子化を実現する。

 また、付属ユーティリティー「スキャンセンター」により、複数のスキャンデータのファイル名や保存先フォルダーなどのファイリング情報をPCの画面上で保存前に確認し、複数のフォルダーに一括で保存できる。必要に応じてファイリング情報も修正できるため、確実な電子ファイリングが可能となる。

 uniFLOW Online Cloud Scan Advanceの価格は、1台あたり月額3200円(税別)。

uniFLOW Online Cloud Scan Advanceの操作画面例
OCRで複数のキーワードを抽出(イメージ)
ファイリングルールに基づいて生成したフォルダーやファイル(イメージ)