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NetApp、VMware環境を最適化するための新機能を発表

 米NetAppは現地時間8月28日、VMware Cloud Foundationの展開をサポートする新機能を発表した。これにより、顧客はNetAppのソリューションを活用して、VMwareのワークロードを効率的にスケールさせるために、IT環境を最適化できるようになるとしている。

 NetAppと、Broadcomに買収されたVMwareは、10年以上にわたり共同で顧客の成功をサポートし、VMwareへの投資を最大限に活用する手助けをしており、この期間、NetAppはVMwareの主要なエンジニアリングパートナーとして、次世代のvSphere Virtual Volumes(vVols)に関するデザインにも関わり、ストレージの高可用性やスケーラビリティ、パフォーマンスを向上させてきたと説明。さらに今回、NetAppは、顧客がVMware環境をより効率的に運用できるための、新機能を発表するとしている。

 VMware Cloud Foundation(VCF)のサポート拡充では、NetAppとBroadcomの顧客が、NetApp ONTAPソフトウェアを使用して、標準的なストレージ要件から統合アーキテクチャまで、あらゆるニーズに対応可能にする。これにより、VCFハイブリッドクラウド環境をよりシンプルに管理できるようにする。

 ONTAP Tools for VMware(OTV)の最新バージョンでは、NetAppストレージシステムでのSnapMirrorアクティブ同期をサポートし、VMwareワークロードを実行するNetAppストレージ間でアクティブなデータレプリケーションを行える。これにより、VMware管理者はVMのプロビジョニング、管理、保護をより効率的に行える。SnapMirrorアクティブ同期により、データ保護作業が仮想化されたコンピューティング環境から分離され、データの可用性を向上し、総所有コストを削減する。

 Azure VMware Solution(AVS)の新機能は、vSphereワークロードをクラウドに拡張または移行する際、AVS予約インスタンスにNetAppのSpot Ecoを活用することで、より大きな価値を引き出せるようになった。Spot Ecoを使ってAVSの予約インスタンスを管理し、さらにAzure NetApp Filesでデータストレージをオフロードすることで、計算コストを大幅に削減する。

 NetApp Cloud InsightsのVM最適化機能の強化については、NetAppはCloud Insights VM Optimizationを導入することで、VMwareを含む仮想環境の最適化に向けた包括的なソリューションをさらに拡充すると説明。Cloud Insights VM Optimizationにより、VMの密度を高めることでコストを削減することや、環境に最適な価格対性能比でのストレージの運用、環境全体を監視し、可用性、パフォーマンス、設定のベストプラクティスへの準拠を確保することなどを実現できるとしている。

 また、NetAppでは、顧客がVMware環境のコンピューター、メモリ、ストレージのリソースの最適化ができるよう、Cloud Insightsの30日間無料トライアルを提供しており、新しいVMwareソフトウェアサブスクリプションへの移行をサポートしていると説明。これらの新しい発表は、7月に発表されたNetApp BlueXPディザスタリカバリサービスの強化に続くもので、ハイブリッドクラウド環境でのVMwareワークロード向けに自動化されたディザスタリカバリプランを設計、実行するためのガイド付きワークフローを提供するとしている。