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MODE、鶴賀電機の「暑さ指数(WBGT)測定器」に対応した熱中症対策AI×IoTソリューションを提供

 米MODEは21日、IoTで取得したWBGTセンサーデータをAIがチャットツールで各作業員に連絡する、熱中症対策ソリューションの提供を開始した。鶴賀電機株式会社が提供する暑さ指数(WBGT)測定器「小形WBGTトランスミッタ」を用いて、正確な環境測定値をリアルタイムで計測し、設定値に応じて利用者が普段使っているチャットで話しかけるように通知する。

 MODEは、ヒト・モノ・環境のデータの収集・蓄積・活用により、企業の現場DXを加速させる、ソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を提供している。また、2023年6月には、生成AIとリアル世界を、現場データを介してつなぎ、刻々と変わる現場の状況に合わせて自然言語で状況を報告し、業務を支援する「BizStack Assistant」を発表している。

 MODEでは、建設現場などにおける熱中症への対策として、鶴賀電機の小形WBGTトランスミッタを標準サポートセンサーとし、BizStackおよびBizStack Assistantへの対応を完了。最高気温だけでなく、熱中症へのかかりやすさを数値化し、客観的に判断することで、熱中症の予防へとつなげる。

 多くの工事現場では熱中症対策としてWBGT計が導入されているが、通常は現場で表示しているのみで、WBGTが危険な水準になっても気が付かず、熱中症対策が後手に回ることが多くあったという。

 これに対し、WBGT計をBizStackと合わせて導入することで、WBGT計の値をクラウドベースで活用できるようになる。建設現場監督や作業員は、BizStack Assistantに問いかけるだけで、現在の熱中症リスクを把握したり、手持ちのスマートフォンでセンサーから離れた場所でも通知を受信したりでき、現場の安全性向上に寄与する。