ニュース

MODE、生成AI×IoTソリューション「BizStack Assistant」を提供

 米MODEは25日、2023年11月からベータ版として提供してきた、生成AI×IoTソリューションサービス「BizStack Assistant」を、5月1日に正式提供を開始すると発表した。

 BizStack Assistantは、生成AIの知識と、現場で計測されたリアルタイムデータを組み合わせて、現場の状況を自然な会話で分かりやすく報告するAIアシスタント。現場に専属のアシスタントがいるかのような感覚で、緊急のアラートや現場のリアルタイムの情報を受け取れる。また、そのデータを活用した日報の作成や、グラフを用いた情報の可視化により、業務効率を向上させる。

 MODEは、IoT技術を使った自動計測やモニタリングを可能にすることで、製造・物流、建設現場における業務効率化を支援してきた。これまで、リアル空間で計測した数値やグラフといった現場で扱うデータは、現場事務所などに設置したPC画面にダッシュボード形式で表示・確認していた。

 しかし、導入企業からは「現場で仕事をする作業員は、PCの前に常にいるわけではない」「コンピューター言語を知らないと設定が難しい」という声が寄せられたことから、工事現場や点検の見回りなどPCが使えない現場でも、生成AIを通じて現場状況をチャットベースで報告を受けることができるサービスとしてBizStack Assistantを開発し、2023年11月にベータ版の提供を開始した。

 ベータ版は多くの作業現場で実際に使用されており、改良を重ねたことで、今回、サービス提供を正式に開始する。

 BizStack Assistantは、生成AIの持つ一般的な知識に加え、現場で計測されたリアルタイムの現場データや固有のナレッジを与えることで、現場の「いま」の状況や変化を、分かりやすい自然言語で報告する。現場に派遣されたAIアシスタントと一緒に働く感覚で、現場の状況について質問することや、異常報告やアラートを受けることができる。

 自然言語での報告だけでなく、リアルタイムデータの集計やグラフなどによる可視化にも対応する。スマートフォンの小さな画面の中で操作・設定する必要がなく、チャットツールを介した自然言語からの指示だけで、自動でデータ集計やグラフ作成を行い、回答する。

 また、BizStack Assistantは、ユーザーが日常利用しているSlackなどのチャットツールに対応しており、慣れない新たなアプリを使いこなす必要がなく、導入と活用をスムーズに進められる。24時間365日、いつでも応答が可能で、どんな言語での問い合わせにも対応できる。