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Sansanが立替経費精算に関する調査を実施、「課題を感じている」人は70%以上

「通常業務の妨げになっている」人も、件数が多い20代で60%以上

 Sansan株式会社は15日、20~50代の会社員1000名を対象に「経費精算業務に関する実態調査」を実施したと発表した。この調査の結果、会社員の7割以上が立替経費精算に「精算処理が面倒」「領収書の管理が面倒」といった課題を感じていることが分かったほか、立替経費の精算業務が通常業務の妨げになっていると回答した人も、約半数にのぼったという。

 この調査によると、20~50代の会社員1000名に対し、立替経費に課題を感じているかを尋ねた、72.8%が「課題を感じている」と回答した。また「課題を感じている」と回答した人を対象にその理由を聞いたところ、最も多かったのが「精算処理が面倒」(33.9%)、次いで「領収書の管理が面倒」(31.4%)になったという。

 さらに、「精算処理が面倒」と回答した人に対し、具体的に面倒だと感じる処理を聞いたところ、「システム上で手入力する」(46.6%)が最も多く、次いで「システム上で領収書やレシートをアップロードする」(41.3%)、「領収書やレシートに上長の承認印をもらう」(33.3%)の順となった。

 一方で、立替経費の精算業務が通常業務の妨げになっているかを尋ねた設問では、46.2%が「通常業務の妨げになっている」と回答した。年代別では、20代が62.0%と最も高く、年代が上がるごとに割合が減少しているとのこと。

 なおこの理由としては、業務における立替業務の月間件数が、年代別では20代の平均28.4件が最も高くなっているため、通常業務における負荷の割合が高いことが伺えるとした。

 また半数以上が、経費を立て替えたものの精算申請をせずに自腹で経費を支払った経験を持ち、その理由は「精算処理が面倒だから申請しなかった」(40.8%)、次いで「精算処理を忘れていた」(33.9%)、「領収書を紛失した」(31.2%)となった。

 Sansanではこのような結果を受け、「これまで当たり前に行われてきた経費の立て替えだが、その都度発生している負担をなくしていくことが、社員が本質的な業務に注力することの後押しとなると考えている」とコメントしている。