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New Relic、サイトやアプリのユーザー体験を可視化する「New Relic DEM」を提供

 New Relic株式会社は30日、完全統合型のデジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)を強化するソリューション「New Relic Digital Experience Monitoring(DEM)」を提供開始した。

 エンタープライズグレードのソリューションであるNew Relic DEMは、モバイル、ウェブ、AIアプリにおいて、エンドツーエンドの可視性とリアルタイムのインサイトを提供すると説明。New Relic DEMを構成する「New Relic Mobile User Journeys」「New Relic Mobile Logs」や、強化された「New Relic Session Replay」といった新機能を利用することで、組織のあらゆるタッチポイントで高品質なデジタル体験を実現できるとしている。

New Relic DEMの一部である、New Relic Mobile User Journeys の画面

 New Relicでは、アプリの読み込みができない、動作が遅い、応答しないといったデジタル体験の中断は顧客満足度を低下させ、カートを放棄したり、悪いレビューを残したりする原因となり、コンバージョン率の低下や機会損失を招き、最終的に収益に影響を及ぼしかねないと説明。その一方、今日のほとんどの企業は、複数のユーザー監視ポイントソリューションを利用しているため、デジタル体験について、まとまりがなく部分的なビューが作成されてしまうという課題に直面しているという。

 New Relic DEMはこうした課題に対応し、ブラウザー監視、モバイル監視、外形監視などのリアルユーザー監視(RUM)機能と、APM 360、Errors Inbox、AIモニタリングを単一のプラットフォームに融合させた統合ソリューション。

 このソリューションにより、企業はアプリケーションスタック全体のコンテキストにおける顧客体験とインサイトに関して、エンドツーエンドのビューを取得できると説明。取得したビューを通じて、アプリケーション、基盤となるネットワーク、インフラストラクチャの健全性とパフォーマンスを測定でき、問題の根本原因を特定して、迅速に解決できるとしている。

 また、デジタル体験の低下がビジネスに悪影響を及ぼすという状況は、ChatGPTのような急速に進化するAI技術を導入しなければならないというプレッシャーによりさらに悪化しており、そうしたAI技術は、時に信頼性の低い結果を生成し、ブランドの評価に悪影響を及ぼす可能性があると指摘。New Relic DEMは、AIアプリケーションをはじめとするすべてのアプリケーションにおいて、実際のユーザーインタラクションを監視し、誤ったAIの応答を特定してユーザーの摩擦点にフラグを立てることで、どのユーザーインタラクションにおいてもスムーズで一貫した顧客体験が確保され、企業は自信を持ってAIを導入できるようになるとしている。