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トゥモロー・ネット、AIコミュニケーションツール「CAT.AI」に生成AIと連携したボットサービスを追加

 株式会社トゥモロー・ネットは9日、チャットボットとボイスボットが1つのプラットフォームで同時に利用できるAIコミュニケーションツール「CAT.AI」に、生成AIとの連携を中心とした新機能などを搭載し、サービスラインアップを拡充すると発表した。

 トゥモロー・ネットでは、チャットボットとボイスボットが1つのプラットフォームで同時に利用できる「CXマルチモードAI」を搭載した、「CAT.AI CX-Bot」を2022年3月から提供している。

 今回のサービス拡充では、生成AIと連携して社内や各ツールに点在する情報を集約してユーザーに適切な回答を提供する「CAT.AI GEN-Bot」、住所や氏名に特化した専用の音声認識エンジン搭載で認識精度を強化した独自のSTTエンジン「CAT.AI SPeech」、有人チャット機能「CAT.AI OPerator」の3つのサービスを追加した。これらの機能が加わることで、ユーザー対応がよりスムーズになるだけでなく、Webサイトやアプリなど自社で使用しているツールとの連携が可能になり、ユーザーチャネルからバックヤードサポート、社内サポートに至るまで、幅広いシーンでCAT.AIプラットフォームを活用できるとしている。

 CAT.AI GEN-Botは、ユーザーが持つ質問やクエリに対して、生成AIと連携して企業が持つあらゆる情報を集約して適切な回答を作成して返信する機能。CAT.AI GEN-Botがユーザーから発話された内容を理解し、回答は高度なデータベースとBot機能でオープンデータ使用を制御し、ハルシネーションの発生を最低限にとどめ、適切な回答を提供する。また、独自開発のNLP(自然言語処理)エンジンを搭載し、データ検索の精度を向上する。

 企業の公式サイトやアプリ、チャットでの問い合わせ・FAQなどのフロントチャネルとしての活用に加え、社内規定やガイドライン、専門職のナレッジ統合ツールなどの従業員サポート・社内ヘルプデスクとしての利用が可能になる。また、同機能は、さまざまな生成AIエンジンと連携して使用できる。

 CAT.AI SPeechは、コールセンター対応で欠かせない「氏名」「住所」「英数字」「数字」「一般会話」の聴取に特化した5つの専用音声認識エンジンを独自で開発し、音声認識率を大幅に向上した。SPeechの各種音声認識エンジンは、発話内容に合わせて自動で使い分けられ、特に、住所認識専用エンジンでは、全国の住所が登録されたデータベースと照合できるため、従来では困難であった建物名を含め、高い住所特定を実現している。この機能はCX-Botとの組み合わせのほか、単体でもAPI連携で使用できる。

 CAT.AI OPeratorは、AIから有人チャットへの連携機能を追加し、AIだけでは対応が難しい問い合わせに対しても、スムーズな対応を促進する。これまでは、AIからオペレーター対応への切り替えは電話応答のみだったが、今後は有人チャットへの接続も可能になる。これにより、オペレーターのリソース確保および業務効率の向上をサポートできるようになる。

 CAT.AI GEN-Bot、CAT.AI SPeech、CAT.AI OPeratorはそれぞれ、2024年9月に販売開始する。