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JR北海道とBIPROGY、富良野線・石北線160カ所に「踏切遠隔監視システム」を導入し実証実験を開始
2026年7月1日 08:00
BIPROGY株式会社と北海道旅客鉄道株式会社(以下、JR北海道)は6月29日、JR北海道の富良野線および石北線の160カ所に「踏切遠隔監視システム」を導入したと発表した。2027年度に予定している、現行の有線回線による踏切監視システムからの切り替えを見据え、2026年度から実証実験を開始する。
JR北海道は、富良野線および石北線における関連システムの更新を2027年度に予定しており、それを見据えて、従来の集中監視方式の見直しを進めている。これまでのシステムでは有線回線を利用していたが、同社はそれに依存しない踏切設備の監視手法について検討してきた。
一方のBIPROGYは、踏切設備の動作ログを記録できる東邦電機工業の装置(以下、VAM)が持つデータを遠隔で監視する「踏切メモリ遠隔監視サービス」を、2019年4月から鉄道会社向けに提供しているが、そこで培ってきた技術を生かしたうえで、JR北海道の業務要件に合わせて一部を改良し、「踏切遠隔監視システム」を開発したという。
同システムは、IoT技術ならびに携帯通信技術の採用により、遠隔地にある踏切設備の状態をリアルタイムに把握・分析可能。具体的には、VAMが持つデータをIoT機器を通じてクラウド環境に送信する仕組みを備えるほか、異常発生時には、遠隔地の踏切設備の状態をリアルタイムに把握・分析できる。
JR北海道では、これを富良野線および石北線の160カ所に設置し、2026年度から実証実験を開始する。BIPROGYが開発した専用UI(ユーザーインターフェイス)により、踏切設備の異常情報を一目で把握できるだけでなく、JR北海道の指令センター業務を効率的に実施できる監視画面も実装されている。これにより、踏切設備の状態確認および復旧作業に必要な情報を早期に把握可能となり、踏切の保守業務における作業負担の軽減と作業の円滑化を実現するとのこと。
また、クラウド環境への送信に携帯通信を利用するため有線回線が不要となり、山間部など施工が難しいエリアにも低コストで設置できるという特徴を持つ。さらに、踏切故障時に設備状態を遠隔で確認し、状況を把握したうえで現場へ適切な作業指示ができるため、従来の集中監視方式と比べて低コストでの設置を実現できるとしている。
BIPROGYとJR北海道は、2027年度の現行システムからの切り替えを見据え、今回の実証実験を通じて、新システム導入に向けた運用面や設備面における確認を進めていく考えだ。
