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IIJ、「IIJ GIO P2 Gen.2」の西日本リージョンを開設し、DR機能を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は1日、クラウド(IaaS)サービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2(以下、IIJ GIO P2 Gen.2)」の設備を新たに西日本に開設し、GIO P2 Gen.2のメニュー「フレキシブルサーバリソース」のディザスターリカバリー(以下、DR)機能を提供開始した。顧客は東日本リージョンのメインサイトとあわせて同機能を契約することで、クラウド基盤の東西冗長構成を容易かつ低コストに構築できる。

 IIJ GIO P2 Gen.2は、パブリッククラウドの手軽さと、プライベートクラウドの自由度の、両方のメリットを備えたIaaSサービス。

 フレキシブルサーバリソースのDR機能は、専用のコントロールパネルを通じて、仮想マシン(VM)レプリケーションに関わる一連の機能の設定ができ、DR保護対象のVMの選択やDRサイトへの切り替え操作などを簡単に行える。エージェントレス方式のため、稼働している同期元VMの設定変更などは必要ない。

 利用拠点から東西リージョンへの接続ネットワークには、IIJプライベートバックボーンを利用できる。その場合、災害や障害などの異常発生時も、メインサイトと同じIPアドレスのまま、シームレスにDRサイトに通信経路を切り替えられる。信経路の切り替えは、メインサイトへの通信断をトリガーにした自動切り替えか、コントロールパネル操作での手動切り替えを選択できる。

 DR対象は1ノード単位で指定が可能。プライオリティの高いシステム群に限定してスモールスタートするなど、最適な構成を低コストで実現できる。DRサイト構築のための新たな設備や機器の導入は不要で、正常時はストレージリソースなどの最小限の課金となるため、コストを抑えた対策が可能となる。

 なお、西日本リージョンはDR専用サイトとしての提供となり、西日本リージョンの単独利用できない。

 レプリケーション機能の利用料金は、初期費用が無料、月額費用が1台1万円。別途サーバーリソースの利用料金が発生する(非アクティブ時はストレージリソース費用のみ発生)。

DR構成イメージ