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IIJ、オンプレから「GIO P2 Gen.2」へのシステム移行でサーバー停止時間を最低限に抑える移行支援メニューを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は13日、オンプレミスからIIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2(以下、GIO P2 Gen.2)」への円滑なシステム移行を実現する「IIJ GIO移行ソリューション」について、移行に伴うサーバー停止期間を最低限に抑えられるデータ同期の仕組みを使った新たな移行メニューを追加し、提供を開始した。

 GIO P2 Gen.2は、オンプレミス環境と互換性が高いVMwareを仮想化ソフトウェアとして採用したクラウドサービス。オンプレミス環境の設計思想や運用方式をそのまま持ち込むことが可能で、自社のサーバー環境を容易にクラウドに移行できる。また、「仮想リソースプール」から最小「1vCPU/4GBメモリ」というリソース単位での契約ができるため、パブリッククラウドと同様の拡張性と柔軟性を備える。

 新たにIIJ GIO移行ソリューションに追加する移行支援メニューは、GIO P2 Gen.2 フレキシブルサーバーリソースのマイグレーション機能を使うもので、具体的にはVMware Cloud Director Availability(vCDA)を利用して仮想マシンのデータを同期する。移行元のVMware環境にvCDAアプライアンスを導入し、クラウドサービスとの間で事前に移行元のデータを同期することで、切り替え時に最終同期が必要なデータ量を少なくできる。

 この機能により、移行時のサーバー停止時間を極小化でき、特に「停止させることが難しいサーバーやシステムを保有している」「移行対象のサーバー台数が多い」といった顧客のシステムをクラウド移行する場合に有効だとしている。

 サービスは、このvCDAを利用した移行作業を、要件別に分かりやすい料金体系でメニュー化し、エンジニアが顧客のクラウド移行作業を支援する。

 サービスの価格(税別)は、移行元システムへのvCDA導入、データ同期環境の初期設定を行うBasicプランが20万。Basicプランの作業に加えて対象仮想マシンの移行を行うPremiumプランが20万円および移行対象仮想マシンごとに9万9800円。

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