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フォーティエンスとMiroが協業、AIでS&OP会議の質と速度を高める「SCM意思決定キャンバス」を提供

 フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧社名:株式会社クニエ、以下フォーティエンス)と、米Miroおよび日本法人のミロ・ジャパン合同会社(両社合わせて、以下Miro社)は6日、両社の協業の第1弾として、S&OP(Sales and Operations Planning:販売事業計画)会議や需給調整会議における情報整理や部門間の対話を支援し、会議の意思決定の質と速度を高めるソリューション「SCM意思決定キャンバス」を提供開始すると発表した。

 「SCM意思決定キャンバス」は、S&OP会議や需給調整会議をはじめとするSCM(Supply Chain Management)の意思決定の場を、「会議前の論点準備」「会議中の対話と判断」「会議後の決定事項・判断根拠の整理」の3つのフェーズで再設計し、1つの学習サイクルとして継続的に運用・蓄積するソリューション。Miro社のビジュアルコラボレーション基盤上でAIが論点抽出・情報整理を支援することにより、参加者は選択肢やリスクの検討などの本質的な議論に集中できるという。

 具体的には、まず「会議前の論点準備」フェーズにおいて、販売・生産・調達などのデータをもとに、AIが調整の必要な論点やリスク・機会を事前に抽出・整理する。需要側・供給側それぞれの観点から論点が可視化されるため、参加者が会議前にアジェンダと前提情報を共有・コメントできる点がメリットだ。

 また、議論すべき論点と確認すべき情報・順序をあらかじめ整理することで、参加者間で事前に議論の出発点をそろえられることから、会議当日を単なる報告の場ではなく、有意義な対話の場へと転換する。

 さらに、AIが参加者の判断基準や暗黙の前提をキャンバス上で言語化することで、無意識の思い込みやほかの参加者間の認識のずれに気付き、異なる立場や判断基準を踏まえた、多面的な検討を促すとのこと。

 続く「会議中の対話と判断」フェーズでは、参加者全員が同じキャンバス上で部門ごとの見解を同時に入力し、意見の相違点をその場で可視化する仕組みを提供する。Miro上で動作するAI機能が議論の文脈を読み取り、論点の構造化や選択肢ごとのメリット/リスクの比較を動的に支援するため、中長期のリスクやトレードオフといった本質的な論点に集中して、迅速に判断を進められるとした。

 そして、「会議後の決定事項・判断根拠の整理」では、会議での議論をAIが要約し、決定事項と合わせて「なぜその判断に至ったのか」という前提や根拠を整理・蓄積する。なお、知識の蓄積にあたっては、AIが整理した内容を担当者が確認・承認したうえで組織知として登録するプロセスを設けるため、人が内容を判断して登録することが可能で、知識の質と組織への納得感を担保するとしている。

 こうして蓄積された判断と文脈は、特定の担当者に依存しない組織知として次の意思決定や別の拠点でも再利用でき、タスクリストも自動で整理されるため、継続的に判断の質を高める学習サイクルへとつながるとのことだ。