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ソリトンがIDaaS「Soliton OneGate」強化、セキュアブラウザ機能の搭載や顔認証対応などを実施

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は29日、クラウド型のID認証サービス「Soliton OneGate」の機能強化を実施したと発表した。セキュアブラウザの追加などを行っている。

 Soliton OneGateは、Office 365をはじめとしたさまざまなクラウドサービスへのシングルサインオン(SSO)機能とID管理機能を提供するIDaaS(Identity as a Service)。利用者はSSOによってパスワードレスでクラウドサービスを利用できるほか、Active Directory(AD)によるユーザー認証を利用するため、クラウドサービス利用時の認証も強化されるという。

 今回の強化では、端末にデータを残さないセキュアブラウザ機能を搭載した。ソリトンがセキュアブラウザ製品「Soliton SecureBrowser」で培った技術を基に、クラウド上のデータを持ち出せないよう制御する独自の隔離技術に加え、OneGateの活用シーンに合わせ、データの機密度に応じた運用が可能な点や、閲覧可能なサイト/サービスの豊富さなどがセキュアブラウザ機能の特長という。なおセキュアブラウザ機能は、Basic/Standardプランで利用可能だ。

 また多要素認証においては、パナソニック コネクトの顔認証クラウドサービス「KPAS(ケイパス)クラウド」との連携により、顔認証の利用が可能になった。WindowsやChromebookをはじめとしたマルチOSに対応し、専用の認証デバイスがなくても、PC付属のカメラで顔認証を行える。

 重要なクラウドサービスへアクセスする際や、通常とは異なるアクティビティを検知した場合の追加認証としても利用できるため、OneGateの多要素認証の幅が広がり、これまで以上に柔軟な提案が可能になったとのことだ。

 このほか、Chromebook端末ログイン時にOneGateを利用する際の操作性を改善したほか、連携ユーザーの重複許可設定が可能になり、SAML連携サービス側のアカウントを複数ユーザーで共有する運用に対応するなど、さまざまな機能強化・改善も行われている。