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HPE、「HPE GreenLake Block Storage for AWS」など新しいハイブリッドストレージソリューションを発表

 米Hewlett Packard Enterprise(以下、HPE)は現地時間15日、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境にまたがる企業のストレージ、データ、ワークロードの管理と最適化をシンプルにする、「HPE GreenLakeクラウド」の新しいソリューションを発表した。

 「HPE GreenLake Block Storage for Amazon Web Services(AWS)」は、ハイブリッドクラウド環境全体のブロックストレージをシームレスに管理する、新しいソフトウェアデファインドストレージ(SDS)。グローバルなストレージ環境を一元的に管理および保護し、パフォーマンスとコストの最適化を目的に、データ、ワークロード、バックアップを移動できる。

 HPE GreenLake Block Storage for AWSにより、HPEはSDSを通じて、データ管理とクラウド上のワークロード配置をシンプルにすると説明。データ管理の最適化に加え、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境にまたがるアプリケーションの開発および展開に敵視、シンプルかつコスト効果に優れたデータ保護とディザスターリカバリーを実現するとしている。

 「HPE GreenLake for Block Storage」は、HPE Alletra MP上に構築され、最大5.6PBのNVMe容量拡張が可能。HPE Infosight AIOpsのクロススタック分析により、ワークロードの可視化、パフォーマンスの向上、可用性の向上、リソース利用の最適化を実現する。

 新しいHPE Timeless Programにより、新しい投資保護とシームレスなインフラストラクチャーライフサイクルパスを提供し、ストレージの所有体験を変革する。HPE Alletra MPのブロックストレージを選択し、プログラムに加入した顧客は、サブスクリプション更新時に、中断なく次世代コントローラーへのアップグレードの対象となる。

 フォークリフトアップグレードを回避できるため、ストレージのTCOを30%削減できると説明。新しいプログラムには、HPEの100% Data Availability Guarantee(データ可用性保証)とHPE StoreMoreデータ効率保証が含まれ、HPE Timeless Programは予測可能な複数年にわたる経済性と、データの可用性と効率性に関する保証されたサービスレベルを提供するとしている。

 また、HPE GreenLakeクラウドに完全に統合された新しいクロススタック分析機能により、ストレージ管理の合理化やワークロードのパフォーマンスを低下させるレイテンシーの問題をプロアクティブに回避できると説明。リソースのフルスタック相関とAIOpsエンジンを組み合わせることで、仮想マシン、ストレージ、ネットワーク、コンピュート、クラウドの各インフラにおける障害の観測、予測、緩和を可能にした。さらに、HPE Alletra MPでは、「HPE Sustainability Insight Center」を通じて、エネルギー消費量とCO2排出量の傾向を監視できる。

 HPE Alletra MPは、ミッドレンジの経済性でミッションクリティカルな耐障害性を実現し、最大5.6PBまで拡張可能で、従来の2倍となる最大16台のJBOF拡張シェルフをサポートする。

 Zerto Cyber Resilience Vaultは、HPE Alletra MPを統合し、安全で不変なデータコピーを提供し、サイバー攻撃を受けてしまった場合は、迅速なエアギャップ復旧を可能にする。顧客は、最もクリティカルなアプリケーションを保護、監査、安全に保管し、サービスの中断や侵害が発生した場合は、サービスを迅速に復旧する間の可用性を提供できる。

 また、HPE Alletra MPと「HPE SimpliVity Gen11」を、セルフサービス型のプライベートクラウドである「HPE GreenLake for Private Cloud Business Edition」で提供し、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境にまたがる仮想マシン(VM)の管理とモビリティをシンプルにする。

 HPE Alletra MPを新たにサポートし、ミッションクリティカルなVMワークロードを、ミッドレンジの経済性と100%データ可用性保証で提供。HPE ProLiant Gen11サーバーをベースとするHPE SimpliVity Gen11を新たにサポートし、エッジVMや汎用VMを実行するにあたって、99.999%のデータ可用性と内蔵されたデータ保護機能を提供する。

 各製品の日本での提供は、HPE GreenLake Block Storage for AWSは2024年第4四半期(10~12月)以降での開始を予定。HPE Timeless Programは、2024年第3四半期(7~9月)以降で提供開始を予定。HPE Alletra MPまたはHPE SimpliVity Gen11を選択できるHPE GreenLake for Private Cloud Business Editionは、2024年8月以降で提供開始を予定する。