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MCデジタル・リアルティ、千葉県印西市のNRTキャンパスで3棟目となる「NRT14」データセンター建設に本格着工

 MCデジタル・リアルティ株式会社は9日、千葉県印西市のNRTキャンパスで、NRT14データセンター(以下、NRT14)の建設を2024年4月に本格着工したと発表した。開業およびサービス提供開始は2025年12月予定。

 NRT14は、2024年3月開業のNRT12データセンター(以下、NRT12)に次ぐ、NRTキャンパス3棟目となるデータセンター。サーバー用電源容量は最大31MW、延べ床面積は2万2800㎡(予定)、収容可能ラック数は約2800ラック(予定)、建物構造は地上6階、免震構造。

 MCデジタル・リアルティでは、NRT14は首都圏における拡張性、柔軟性、AIインフラ対応のデータセンターへの需要増大を受け、追加開発を行うものだと説明。NRT14が完成すると、NRTキャンパスのサーバー用電源容量は、既設のNRT10データセンター(以下、NRT10)、NRT12と合わせて最大104MWに拡大し、100MW級の大規模データセンターキャンパスとなる。

 また、NRT14は、既存のNRT10、NRT12、および大阪府箕面市のKIX13データセンターと同様に、GPUサーバーの安定稼働に適した、堅牢かつ柔軟性の高いファシリティを提供するほか、ラックあたり最高70kWの高密度コロケーションサービスならびに冷却技術「Air-Assisted Liquid Cooling(AALC)」に準拠した設計や、低レイテンシーで高速のネットワーク環境により、今後さらなる増加が予想される大規模なAIワークロードや、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、機械学習、仮想・拡張現実の活用需要に対応する予定としている。

 さらに、相互接続サービス「キャンパスコネクト」により、NRT14はNRTキャンパス内にあるデータセンターとシームレスに接続されるため、顧客はデータセンター間の距離を意識することなく、キャンパス全体のスケールを生かした柔軟なラック拡張が可能となる。

 環境面でも、NRT14では既存のデータセンターと同様、コロケーションサービス用データホールで使用する電力は実質100%再生可能エネルギーとなる予定。

 MCデジタル・リアルティでは、「企業、テクノロジー、データのMeeting Place(出会いの場)を提供する」というミッションのもと、AI対応のデータセンターインフラ環境や相互接続ソリューション「ServiceFabric」などからなるデータセンタープラットフォーム「PlatformDIGITAL」の提供を通じ、顧客のDXを支援するとしている。