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Salesforce、データのゼロコピー統合に向けた「Zero Copy Partner Network」を発表

 米Salesforceは現地時間4月25日、Salesforce Data Cloudとのセキュアで双方向のゼロコピー統合を構築し、Salesforce Einstein 1 Platform全体でデータを活用できるようにする「Salesforce Zero Copy Partner Network」を発表した。

 Salesforceでは、Salesforce Data Cloudは、構造化および非構造化を問わず、すべての顧客データを統合し、Salesforce内でアクセス可能な360度のビューを提供することで、チームは業務フローの中で直接データに基づいた意思決定を行えると説明。また、Salesforce Data Cloudは、信頼できるAIの基盤を提供し、データを一元化してクレンジングすることで、AIモデルが最も正確な情報に基づいて動作するようになるとしている。

 Salesforceは以前、Amazon Redshift、Databricks、Google CloudのBigQuery、Snowflakeとのパートナーシップを通じて、Salesforce Data Cloudとのゼロコピーにより双方向で統合するコンセプトを導入している。

 Salesforceでは、ゼロコピーなしでは、企業はSalesforceから外部データウェアハウスへのデータの統合と移動のために、カスタム統合と複雑なデータパイプラインに頼る必要があると説明。従来の抽出や変換、ロード(ETL)プロセスやデータパイプラインとは異なり、ゼロコピー統合は、データをビジネスアプリケーションに接続する、より効率的で安全でユーザーフレンドリーな方法を提供するとしている。

 また、Salesforceのゼロコピー統合により、組織はコピーなしで(リバースETLなしで)ライブの外部データにアクセスすることや、業務フロー中でどこからでもデータにアクセスすること、Customer 360のインサイトをコピーなしで共有、ガバナンスとセキュリティの維持、生成AIのグラウンディングなどが可能になるとしている。

 Salesforceでは、Microsoft Azureを使用したゼロコピーでのSalesforce Data Cloudとの統合を可能にする、Microsoftとのパートナーシップ拡大を発表した。これにより、顧客はAzure Synapseで重要なビジネスデータにアクセスし、Microsoft FabricとSalesforce Data Cloudで双方向のゼロコピーデータのアクセスができるようになる。