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ウイングアーク1stとスマートバリュー、自治体向けの公共施設予約システム「ラクリザ」を提供

 ウイングアーク1st株式会社と株式会社スマートバリューは4月30日、自治体向けの公共施設予約システム「ラクリザ」を提供開始すると発表した。

 ラクリザは、誰でも簡単に公共施設の予約を行える、クラウド型予約システム。両社では2022年11月より、北九州市において体育館を対象にした公共施設予約システムの試験導入と調査を実施しており、その検証結果を反映して開発された。

 サービスでは、施設の利用者と管理者双方のニーズに対応しているが、特に、高齢者を含む幅広い利用者層に対して、使いやすさと利用体験の向上を目指し、画面の見やすさ、操作の簡単さ、直感的に理解できるインターフェイス設計などを取り入れた結果、調査アンケートの73%を占める高齢者層のうち、85%がラクリザの使用に対してポジティブな満足度を示しているという。

手元のスマートフォンから空き状況を確認。いつでも施設予約が可能

 一方、自治体や施設管理者向けには、運用体系や予約条件を任意に設定できる機能を提供。先着予約だけではなく抽選予約に対応したり、安全に配慮し隣接して実施できない競技を設定したりといった、複雑な運用ルールに対応するとした。

 加えて、データ収集から蓄積、分析、可視化、報告まで、データ活用を効率化する一連の機能を1つのプラットフォームで提供するため、公共施設の利用状況をグラフィカルに分析し、直感的に理解できるとしている。

 今後は、スマートロック連携やAPI連携、ウイングアーク1stのBIツール「MotionBoard」による統計機能の拡張など、さらなる効率化に向けた開発を進める予定。あわせて、デジタル庁によるデジタルマーケットプレイスへの展開を行い、最新の政策やデジタル化の基準にも適応していくとのことだ。