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TED長崎、データセンター環境監視/電子錠システム「GoriRack」Ver3.0を販売

QRコード認証や電子キーボックス対応を追加

 東京エレクトロン デバイス長崎株式会社(以下、TED長崎)は22日、データセンター環境監視/電子錠システム「GoriRack(ゴリラック)」のVer3.0を販売開始した。

 GoriRackは、主にデータセンターなどを対象としたWebアプリケーションシステムで、さまざまなセンサーによる環境監視・電力量管理・ラックセキュリティを一元管理できる。

 これまでGoriRackは、DCIM(Data Center Infrastructure Management)において、センサー連携やラック電子錠管理に利用されてきたが、GoriRack Ver3.0では新たに「QRコード認証」「電子キーボックス管理」「PoEカードリーダー」への対応を追加し、バージョンアップした。

 認証では、従来のカード認証に加え、QRコード認証によるラック解錠に対応した。これにより、カードを物理管理する手間が不要になり、データセンターの省人化を支援する。QRコードの表示は、メールなどで受信したスマートフォン画面や発券した用紙など、さまざまな形式に対応する。

 また、多数のラックを管理するデータセンターでは、メーカーの仕様によって電子錠ラックと物理鍵ラックが混在していることがある。GoriRack Ver3.0では、物理鍵を管理する電子キーボックスに対応したことで、電子錠ラックと同じ認証方式でキーボックスも解錠できるようになり、両方を同時にモニタリングすることが可能になった。キーボックス内の物理鍵の有無と、施設の入退館システムを連携し、うっかり鍵を持ち出してしまうといった人為ミスを、アラートによって防ぐこともできる。

 認証デバイスには、PoE対応カードリーダーをラインアップした。PoE対応カードリーダーは給電が不要なため、電源を確保することが難しい場所にも導入が可能。設置する環境に合わせ、多様なリーダーを選定できる。

 TED長崎では、導入・構築・検証支援までをサポートするとともに、ヘルプデスクサービスを提供する。