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TED長崎、さくらインターネットの西新宿データセンターにサーバーラックセキュリティシステムを導入

 東京エレクトロン デバイス長崎株式会社(以下、TED長崎)は28日、さくらインターネット株式会社の西新宿データセンターに、無人化の実現に向けてサーバーラックセキュリティシステム電子錠コントローラー「RMS-EL128」を導入したと発表した。

 さくらインターネットの西新宿データセンターでは、電力消費の効率化だけでなく、オペレーション業務の自動化など運用面の効率化に取り組むことで、データセンター業務の省人化・効率化を進めている。

 物理鍵を使用したデータセンターのサーバーラックの運用では、鍵の貸し出し管理やスタッフの立ち合い、定期チェックなどが、スタッフに負荷のかかるものとなっていた。 さくらインターネットでは、これらのスタッフの作業負荷の軽減、貸し出し・解錠・施錠確認などで起こり得るヒューマンエラーなどを未然に防止したいという課題解決のため、電子錠を用いて管理を電子化した運用を検討した。ところが、既存の電子錠システムでは、拡張性、可用性、セキュリティ面の不安があり、全ての課題解決が可能なモデルがなかったという。

 これらの課題を解決するため、TED長崎ではサーバーラックセキュリティシステム電子錠コントローラー「RMS-EL128」を、さくらインターネットと共同開発し、導入に至った。

 RMS-EL128の導入により、扉開閉におけるスタッフの立ち会いや鍵の貸し出し業務などの業務負荷が低減し、無人化が可能となった。さらに、データセンターを利用するユーザーのセキュリティ向上のほか、制御パネル操作などの作業負荷が低減できるようになった。また、クラウド上の管理システムで扉/電子錠の解錠・施錠の管理ができるようになり、データセンターの運用に合わせた鍵管理が可能となった。

 TED長崎では、セキュリティ対策や環境監視を実現する電子錠システムやラックモニタリングシステム製品の提供、システム構築、設置工事までワンストップで対応することで、データセンターやマシンルームの安全で最適な運用を支援していくとしている。