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SAS、AIモデル構築のための開発者環境「SAS Viya Workbench」を一般提供

 米SAS Institute(以下、SAS)は現地時間17日、AIモデル構築のための開発者環境「SAS Viya Workbench」の一般提供をはじめとする、同社の主力製品であるデータおよびAIプラットフォーム「SAS Viya」の拡張機能を発表した。

 SAS Viya Workbenchは、開発者やモデラーを対象に、データプレパレーションや探索的データ解析、分析モデルや機械学習モデルの開発を行うためのセルフサービス型コンピューティング環境をオンデマンドで提供する。

 SAS Viya Workbenchでは、開発者やモデラーが好みの言語を使用できる。SAS、Pythonに加えて、2024年末までにはRも使用できるようになる。直観的で柔軟なインターフェイスで、Jupyter Notebook/JupyterLabおよびVisual Studio Codeの2つの開発環境を提供する。

 SASの分析プロシージャー(PROC)とSAS Viya Workbenchに搭載されたネイティブPython APIを活用することで、高パフォーマンスのAIモデルの開発を加速すると説明。さらに、SAS Viya Workbench独自のカスタムPythonライブラリにより、開発者は既存のPythonプログラムに最小限の変更を加えるだけで、開発のスピードと性能を大幅に改善できるとしている。

 また、SAS Viya Workbenchは、セルフプロビジョニング機能やセルフターミネイト機能を備え、最小限のITサポートでスケーラブルかつ効率的な開発環境をオンデマンドで提供する。分析専用の環境には、カスタマイズ可能なCPU/GPUが搭載され、プロジェクトのニーズに応じた演算能力が得られる。モデルなどの成果物は、SAS Viyaでデータ管理やガバナンスに活用し、オペレーションを展開できる。

 SAS Viya Workbenchは、2024年第2四半期中にAWS Marketplaceを通じて提供を開始し、今後他のクラウドプロバイダーへの対応およびSaaS導入オプションを追加していく計画としている。