ニュース

SAS、Microsoft Azure上で稼働するアナリティクスソリューション「SAS Viya Essentials」を発表

 米SAS Institute(以下、SAS)は現地時間10月29日、「SAS Managed Cloud Services」を通じて、Microsoft Azure上で稼働する新しいソリューション「SAS Viya Essentials」を発表した。この新たなソリューションは、企業が標準化されたシンプルな方法で、SASが提供する先進的なデータおよびAIソフトウェアを利用可能にするとしている。

 SAS Viya Essentialsには、4つの事前定義されたアーキテクチャプロファイルがあり、SAS Visual Analytics、SAS Visual Statistics、SASのクラウドネイティブなデータ&AIプラットフォームであるSAS Viyaが含まれる。ユーザーは事前の専門的な学習を必要とせず、複雑な設定やカスタマイズを行うことなく、SASのサービスを迅速かつ容易に導入できる。99.5%の稼働率を保証するSLAも提供され、低く抑えられた固定費と専任サポートチームにより、コストのかかる中断を最小限に抑え、ITの負荷を軽減する。

 また、SASとMicrosoftは、両社の広範なテクノロジーおよび市場開拓パートナーシップを今後5年間延長することを決定した。

 このパートナーシップにより提供される「SAS Viya Copilot」は、Microsoft Azure AI Foundryとの統合を通じて、SAS Viyaプラットフォームに直接組み込まれた会話型AIアシスタントとなる。直感的なコード作成補助機能やAIを活用したモデルパイプライン開発により、ユーザーの生産性向上を促進する。SAS Viya Copilotは現在、招待制のプライベートプレビュー版のみ提供されている。

 「SAS Viya Workbench」は、データサイエンティストやモデラー向けに設計されたクラウドベースのコーディング環境で、Visual Studio Code、Jupyter Notebook、またはSAS Enterprise Guideを通じて、SAS、R、Pythonを用いた迅速なモデル構築を支援する。SAS Viya Workbenchは、Microsoft Marketplaceで提供されている。

 「SAS Decision Builder」は、Microsoft Fabricに追加された新機能で、SASの高度なインテリジェント意思決定機能を提供する。Fabricユーザーは迅速かつ、より優れた意思決定を行うことができ、信頼性の高いインサイトをもとにAIモデルを本番環境へ移行できる。SAS Decision Builderは、Fabricプラットフォームにネイティブに統合されており、現在パブリックプレビュー版として利用できる。