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SAS、次世代アナリティクスプラットフォームの最新版「SAS Viya 3.3」を提供

ディープラーニング、画像認識技術などを強化

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は21日、次世代アナリティクスプラットフォーム「SAS Viya」の最新版となる「SAS Viya 3.3」の日本での提供を開始した。

 SAS Viyaは、AIや機械学習などの新しいユースケースのために開発された、次世代アナリティクスプラットフォーム。従来のSASプラットフォームを強化し、AIや機械学習をアナリティクス・ライフサイクルに統合する。

 SAS Viyaの最新版では、ディープラーニングや画像認識、自然言語処理など、昨今注目されているAI技術をSASプラットフォーム上に統合して提供することで、非構造化データを含むさまざまな形式のデータから得られた洞察を実際のビジネスの意思決定に役立てることを可能とする。

 最新版で拡張された機能では、各種ディープラーニング機能(DNN、CNN、RNN)を実装し、GPU上での高速な深層学習を可能にした。ディープラーニングの学習済みモデルを、SAS Viya上のリアルタイム処理エンジンにパブリッシュし、エッジデバイス上でリアルタイムのスコアリングが可能になる。この拡張により、例えば製造業においては、リアルタイムの画像分類による異常検知に役立てられるとしている。

 また、医療用専用の画像規格であるDICOMに対応することで、医療画像の中に潜む軽微な病巣を見つけ出し、早期発見や予兆発見による早期治療に結びつけ、医療費の大幅な削減にも貢献できるとしている。

 ビジネスユーザー向けインターフェイスも搭載し、「機械学習」「テキスト解析」「時系列予測」の各モデル生成プロセスをビジュアルなパイプラインとして実行することが可能となった。自動チューニング機能と合わせて使用することで、コーディングスキルや高度な機械学習専門スキルを持たないユーザーでも、数クリックの操作だけで精度の高い予測モデルを自動生成し、結果を評価できる。

 「SAS Visual Analytics」では、標準搭載のグラフテンプレートに加えて、サードパーティのビジュアライゼーションライブラリ(D3.js、C3、Google Chart Toolsなど)と連携することで、表現のバリエーションを拡張。企業ごとに異なるデータ可視化要件に容易に対応できるようにした。

 このほか、セルフサービス型のデータ準備機能を実装し、データのプロファイリングからクレンジング、加工・変換・結合などを、GUIベースの簡単な操作により分析者自身で行うことを可能にした。統合モデル管理機能では、予測モデルのバージョン管理や精度のモニタリング、業務プロセスへの容易なデプロイが可能となった。