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東武と日立、指静脈認証で決済やポイント付与などを行えるセルフレジを東武ストアで導入

 東武鉄道株式会社(以下、東武)と株式会社日立製作所(以下、日立)は8日、生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームの第1弾として、生体認証を活用して、決済、ポイント付与、年齢確認をワンストップで実現するセルフレジを、株式会社東武ストアの越谷店をはじめとする3店舗にて、4月11日から順次導入すると発表した。

 具体的には、指静脈認証を用いて、指を専用装置にかざすだけで決済とポイント付与、年齢確認が実現できるセルフレジを、東武ストアの3店舗に順次導入。4月11日の越谷店を皮切りに、4月25日にみずほ台店、5月9日には新河岸店で運用を開始する。

東武ストアで導入するセルフレジで買い物する様子(イメージ)

 決済については、決済代行会社である株式会社DGフィナンシャルテクノロジー(以下、DGFT)の協力のもと、指静脈認証でのクレジットカード決済を提供する。具体的には、購入したい商品のバーコードをセルフレジでスキャンし、決済方法として「指静脈認証」を選択すると、その後、指を専用装置にかざすだけで決済、ポイント付与、年齢確認をワンストップで実現する仕組み。これによって利用客は、より手軽に酒類を含めた買い物が可能となるという。

 利用にあたっては、日立が提供する専用サイト「アイデンティティポータル」にて、氏名や生年月日、住所、電話番号などの属性情報、決済手段であるクレジットカード、メールアドレス、TOBU POINT IDなどの事前登録が必須。その上で、東武ストア店舗内の特設カウンターでの本人確認後、専用装置で指静脈を登録し、生体情報と事前登録した個人情報データとひも付ける必要がある。本人確認には、顔写真付きの身分証明書(運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードのいずれか)が必要だ。

 なおTOBU POINTを既に利用中の場合は、アイデンティティポータルへTOBU POINTの登録情報を連携することで、アイデンティティポータルへの入力情報を一部省略できる。またアイデンティティポータルでTOBU POINT連携を行うと、住所情報などの登録情報の変更の際に、TOBU POINT情報も同時に書き換えられるので、利用客は手軽に一括での情報修正を行えるとのこと。

 さらに、希望に応じてお持ちの消費財メーカーのIDもアイデンティティポータルに登録でき、ID登録後の購買動向を踏まえた最適なクーポン配信などが可能になるほか、生体認証を利用して購入した利用客は、商品購入者限定キャンペーンなどへの応募が手軽に行えるようになるとした。今回は連携サービスとして、キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)が提供するキリンIDの登録が可能になっている。

 また今回は、多くの利用客に手ぶらでの買い物を体験してもらうため、対象期間中の会員登録・生体認証の利用によって、TOBU POINTの20%のポイントバックなどにより最大5000ポイントを付与する、利用促進キャンペーンを実施する。