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NHNテコラスとBBIX、地方公共団体のガバメントクラウド利用促進に向け協業

 NHNテコラス株式会社とBBIX株式会社は4日、BBIXが提供する「Open Connectivity eXchange(以下、OCX)」パートナー事業者を通じて、地方公共団体におけるAmazon Web Services(AWS)を中心としたガバメントクラウド利用環境の構築から運用管理までを総合的に支援するための協業を開始すると発表した。

 この取り組みを全国規模で推進するために、NHNテコラスが運営するクラウドビジネス協業プログラム「Cloud Chorus Partner Network(CCPN)」を通して、全国のシステムインテグレーターやOCXのパートナー事業者との協業を拡大していく。

 地方公共団体の基幹業務システムは、2025年度までにガバメントクラウド上に構築された標準準拠システムへの移行を目指すことが基本方針で定められている。一方で、地方公共団体のガバメントクラウドへの移行を担う、地域のシステムインテグレーターの人材不足が課題になっているという。

 NHNテコラスは、ガバメントクラウドに指定されているAWSとGoogle Cloudの両方において最上位の認定を保有しており、運営するクラウド総合支援サービス「C-Chorus」では2024年3月現在、約4500契約の実績がある。

 BBIXは2003年の創業以来、ネットワーク事業およびモバイル事業を展開しており、2022年にはプラットフォーム事業としてクラウド型ネットワークサービスOCXの提供を開始。現在は全国にOCXのネットワーク接続拠点を保有し、地方のデータセンター事業者やシステムインテグレーター、ケーブルテレビ事業者、ISPとのパートナーシップを拡大することで、国内有数のプラットフォームに成長している。

 今回、両社が協業し、OCXのパートナー事業者のCCPN加盟を支援することで、地方公共団体がガバメントクラウドを利用する際に、ネットワーク接続環境の提供からクラウド環境の構築、システムの移行、その後の運用管理まで一貫した総合支援が可能になると説明。また、地域のシステムインテグレーターを、クラウドの知見を持つNHNテコラスが支援することで、インフラからアプリケーションまでワンストップでの対応が可能になるとしている。

 NHNテコラスとBBIXは、今後もOCX各地域のパートナー事業者と協力しながら、互いの専門性を生かしたワンストップソリューションを提供していくと説明。各社がパートナーシップを拡大していくことで、全国中小規模まで含めた地方公共団体のガバメントクラウド活用をさらに加速させるための総合支援をしていくとしている。