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New Relic、履歴ログへの即時アクセスが可能な「Live Archives」を提供

 米New Relicは現地時間2月28日、履歴ログへの即時アクセスが可能な「New Relic Live Archives(以下、Live Archives)」の一般提供開始を発表した。

 New Relicは、システムやアプリケーションの状態を把握し、可視化するオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームを提供する企業。

 Live Archivesは、履歴ログをその他のテレメトリーデータと併せて「New Relic」データプラットフォームに保存することで、履歴ログへの即時アクセスを可能とし、データのリハイドレートやリロード、再インデックスや複数箇所への移動の必要がなくなる。履歴ログがアクティブな状態で管理されるため、エンジニアリングチームは規制要件に即座に対応し、コンプライアンスに関わるリスクを最小化できるとしている。

 New Relicでは、組織はバーゼル規制やCIS基準、PCI DSSなど各種の規制を順守するため、ログを数年間保持することが必要となる場合があるが、長期ログの保存は選択肢が限られており、使いやすいものの法外なコストがかかるホットストレージソリューションか、過度に手間がかかり、履歴ログをアクティブな状態に移動する必要が発生すると、隠れたコストや想定外の請求が生じることも多いコールドストレージソリューションのいずれかを選択せざるを得ない状況に陥っていたと説明。

 Live Archivesにより、エンジニアは他の長期的なログ保存ソリューションの4分の1のコストで、履歴ログを最長7年間保管できるようになり、これは市場において最低価格帯のコンプライアンスソリューションになるとしている。

 履歴ログデータを分析のためにクラウドの内外に移動させることや、インデックス作成、フォーマット変換、その他のログツール使用の必要性により、追加で発生する支払いを回避。履歴ログを最長7年間アクティブな状態に保ち、履歴ログの保存とアクセスを効率化し、データのリハイドレート、リロード、再インデックス、手動介入、分析のための複数箇所または階層への移動の必要性を省く。

 New Relic Query Language(NRQL)を使って、どのログを保管するかを簡単に定義でき、新たなログ収集の仕組みを導入する必要なく、現在のログを使用してLive Archivesに何を保存するかを決定できる。コンプライアンス対応時間を最小化し、重要な法的証拠開示やコンプライアンス監査の要求に、すぐに対応可能なログクエリで、規制要件を迅速に満たすとしている。