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NEC、小売店舗向け「棚定点観測サービス」に棚割自動判定機能を追加 導入時や棚割変更時の作業負荷を軽減

 日本電気株式会社(以下、NEC)は11日、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売業向けに、商品棚に着目して小売店舗のDXを支援するクラウドサービス「NEC棚定点観測サービス」を強化すると発表した。スマートデバイスを活用した棚割自動判定機能を追加している。

 「NEC棚定点観測サービス」は、定点カメラの映像からAIが自動で商品棚の陳列状況を可視化し、商品の補充や前出しが必要な棚の情報を従業員に提供するもの。

NEC棚定点観測サービスのイメージ

 今回の強化では、スマートフォンなどのスマートデバイスで商品棚を撮影すると、自動で棚内の商品位置を特定できる「棚割自動判定機能」を新たに追加した。

 同機能では、商品情報を登録した二次元コードを事前に値札に貼り、スマートフォンなどのスマートデバイスで商品棚を撮影すると、NEC独自の画像補正技術などを活用し、撮影した画像から商品情報と棚内の商品位置を特定。定点カメラの画像と比較して商品位置を補正した上で、棚割データをNEC棚定点観測サービスに自動登録することができる。

 これにより、サービスの導入時や陳列レイアウト変更時などに、商品棚のどの位置にどの商品が陳列されているかといった情報(棚割)を、手動で登録する作業が不要になる。

棚割自動判定機能のイメージ

 NEC棚定点観測サービスの価格(税別)は、初期費用が7万4800円から、月額費用がカメラ1台あたり3980円。

 なお同機能は、「NEC棚定点観測サービス」を導入済の株式会社東急ストアに先行して採用され、有効性の検証が進められているとのことだ。