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商品棚の在庫量を可視化して従業員に通知――、NECが「棚定点観測サービス」を提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は25日、商品棚に着目して小売店舗のDXを支援するクラウドサービス「NEC棚定点観測サービス」を、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売業向けに提供開始すると発表した。なお、株式会社東急ストアに先行して採用されており、6月からの本稼働開始を予定している。

 「NEC棚定点観測サービス」は、カメラ映像からAIがリアルタイムに商品棚の在庫量を自動で可視化し、商品の補充や前出しが必要な棚の情報を従業員に提示するサービス。NEC独自のAIを活用した画像認識技術によって、事前学習用に商品棚の画像を1枚登録するだけで、AIがリアルタイムに自動で商品棚の在庫量を可視化してくれるという。

 専用のモバイルアプリにより、店内カメラで撮影した画像から商品棚部分のみを抽出し、歪みを補正してスマートフォンで確認することが可能。商品補充が必要な商品棚の優先表示や、アプリへの通知にも対応する。さらに、手書きメモ機能の活用により、作業指示などの情報共有にも活用できるとした。

 また、基本機能として人物消去機能を搭載しており、人の映り込みを消去することで、商品棚の状態を安定して確認できるのみならず、プライバシーに配慮したカメラ映像の管理を行えるとしている。

 なお、サービスはカメラ機材も含めた映像クラウドサービスとして提供されるほか、IPカメラを採用しているので、複雑な工事を必要とせず、簡単に導入可能な点も特徴。店舗内のカメラ映像はクラウド上に保存され、本部や店舗外から状況把握や一元管理が可能なため、効率的な運営を実現するとのこと。

 価格(税別)は、初期費用が7万4800円、月額料金が3980円から。NECでは、2023年度末までに1000契約を目標としている。