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GitHub、AIによるコーディング支援のエンタープライズ向け「GitHub Copilot Enterprise」を一般提供

 米GitHubは現地時間2月27日、AIによるコーディング支援「GitHub Copilot」のエンタープライズ向けプラン「GitHub Copilot Enterprise」の一般提供(GA)を開始した。

 GitHubでは、GitHub Copilotの公開当初より、多方面の顧客から「自社のコードやプロセスに合わせて、GitHub Copilotをカスタマイズして使いたい」という声が寄せられていたと説明。GitHub Copilot Enterpriseは、AI開発者向けツールとして、すべての組織に1ユーザーあたり月額3米ドルで提供され、これにより、開発者は組織のナレッジを簡単に活用できるようになるとしている。

 また、GitHubの開発者向けエンドツーエンドプラットフォームであるGitHub Enterpriseと併用することで、組織の規模に関わらず、既存のコードや社内のベストプラクティスの理解から、バグ修正や機能改善、コードレビューの迅速化など、ソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたり生成AIを統合できるとしている。

 GitHub Copilot Enterpriseを活用することで、開発者は効率的にコードを理解して操作ができるため、機能の実装、問題の解決、コードのモダナイズなどを迅速に行える。また、コードの分かりやすい要約、適切な提案、コードの動作に関する質問への迅速な回答などにより、経験の浅い開発者も速やかに開発に貢献し、経験豊富な開発者がリアルタイムでインシデントに対処したり、古くなったコードベースをモダナイズしたりする支援ができるようになる。

 GitHub Copilot Enterpriseは、チャットをGitHub.comに直接組み込むことで、開発者がコードベースに関する質問を自然言語で行い、回答を受け取れるようにするとともに、関連するドキュメントや既存のソリューションを案内する。これにより、組織固有のコードベースと基準に合わせてパーソナライズされた支援や提案を活用して、コードを改善しながら、迅速かつ大規模な反復を促進できる。

 Pull Requestのサマリーが生成されるため、開発者はドラフトの作成に費やす時間を減らし、より多くの時間をマージに費やせる。また、GitHub Copilot EnterpriseにはPull Requestのdiffを分析する機能があるため、レビュアーは提案された変更をより短い時間で迅速に把握しながら、価値あるフィードバックの提供に、より多くの時間をかけられるとしている。