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古河電気工業、マルチキャリア対応5Gモジュールを搭載したVPNアクセスルーター「FITELnet F225」

10GbEインターフェイス搭載の「FITELnet F310」も

 古河電気工業株式会社は26日、VPNアクセスルーターの新製品として、マルチキャリア対応5Gモジュールを搭載した「FITELnet F225」と、10GbE(10Gigabit Ethernet)インターフェイスを搭載した「FITELnet F310」を発表した。販売開始日は、それぞれ3月15日、2月26日の予定。

FITELnet F225
FITELnet F310

 新製品はいずれも、従来製品である「FITELnet F220シリーズ」と「FITELnet F70シリーズ」のアーキテクチャを踏襲した、高機能な小型VPNアクセスルーター。

 そのうちFITELnet F225は、マルチキャリア対応5G通信モジュールを搭載しており、従来製品で対応していたLTE通信に加えて、5G sub6通信に対応しており、低遅延・広帯域通信を実現する。

 キャリアは、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル(各社MVNO回線含む)を自由に選択できるほか、n79のバンドにも対応しているため、国内キャリアの5G回線だけでなく、ローカル5G回線にも対応可能。さらに、SIMスロットを2つ搭載しており、BCP対策として異なるキャリア回線を利用した冗長構成もサポートできるとした。なお将来的には、eSIMへの対応も検討している。

 また、5GやLTEの電波状況をFITELnet F225のユーザーインターフェイス上で確認できるのみならず、筐体のLED表示により、シグナルレベルの確認も行える。加えて、Fらくねっとでの電波情報表示にも対応しているとのこと。

 有線のインターフェイスは、LAN側は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポート、WAN側は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2ポートを備える。

Fらくねっと電波情報表示

 一方のFITELnet F310は、小型でありながら高い中継性能(IPsec中継性能4Gbps、平文中継性能13Gbps)を持つVPNアクセスルーター。快適なWeb会議や大容量のコンテンツデータ転送など、業務の効率化に大きく貢献するとした。また、冷却が不要なファンレスの製品のため、静音性・耐塵性・信頼性に優れ、省スペースの特徴を生かしてさまざまな場所に設置できる点も特徴だ。

 なお、従来製品からNAT/SPIのテーブル数が大幅に増加しているので、集合住宅の10GbE回線接続ゲートウェイとしても利用可能。Fらくねっとに対応しており、機器の状態管理を適切に行って、利用者ごとに回線制御を実施することで快適な通信環境を提供できるとしている。