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ログラス、人的資本の投資対効果を可視化する「Loglass 人員計画」を発表

 株式会社ログラスは6日、人的資本の投資対効果を可視化するクラウドサービス「Loglass 人員計画」を発表した。価格は未公表で、同日より提供開始する。

 Loglass 人員計画は、機密性の高い人員や給与の情報を、個人名レベルで一元管理し、人員計画や分析を実現するクラウドツール。同社がすでに提供している経営管理クラウド「Loglass 経営管理」との連携も可能となっており、「人的資本への投資対効果を可視化することで、人的資本経営の推進をサポートする」と、ログラス 人員計画 事業責任者の玉川治宏氏は述べている。

ログラス 人員計画 事業責任者 玉川治宏氏

 玉川氏は、同社が実施した調査から「売上10億円以上の企業の約9割が人的資本経営の重要性を認識しているものの、人的資本経営に取り組んでいる企業は46%にとどまっている」と指摘。また別の調査から、人的資本経営を推進するにあたっての課題として、人的資本への投資対効果の測定が困難だと回答した企業が4割近いことも挙げ、「人的資本への投資対効果が測定できなければ、適切な投資ができず、投資も続かない。結果、日本企業の人的資本経営が進まない可能性がある」と話す。

約9割が人的資本経営の重要性を認識
課題1位は「人的資本への投資対効果の測定が困難」

 こうした課題を解消するソリューションがLoglass 人員計画だと、玉川氏は主張する。「Loglass 人員計画は、人的データと財務データをひとつのデータベース上で一元管理し、あらゆる角度で分析する。事業や組織の成長を、人的資本の最適化という観点で支えるソリューションだ」(玉川氏)。

人的データと財務データを一元管理

 Loglass 人員計画の主な機能は、「採用枠収集」「異動管理」「人員データベース構築」「権限管理」「人件費自動変換」「人件費分析」「生産性分析」となる。

Loglass 人員計画の機能

 採用枠収集では、それぞれの部署で必要な人員数の情報を収集し、異動管理では人員の異動や退職の情報を管理する。人員データベース構築では既存の従業員のデータベースを構築し、権限管理で給与情報などの機密情報にアクセスできる権限を管理する。

 人件費自動変換では、従業員の昇給や新規採用人数によって人件費がどう変わるかシミュレーションできるようになっており、人件費分析では実際の人件費を毎月の給与から分析する。もちろん、全社の人件費だけでなく、部門別やサービス別、プロジェクト別のほか、残業代などの予実分析も可能だ。

 そして最終的には、生産性も分析する。売上や営業利益などのデータと、人員数・人件費といったデータを組み合わせることで、1人あたりの売上高、営業利益、生産性が比較できるという。

 こうした機能により、現場からの採用希望、異動・退職予定など、人員計画情報のやりとりがシステム上で完結できるようになる。また、人員情報をベースに個人単位で人件費を自動変換できるため、人件費計算の属人化を防ぎ、精緻な人件費予算策定や予実管理が可能になる。原価や販管費の配分、採用費などの変換にも対応する。

 さらには、既存人員と採用計画のデータを一元管理でき、人員や採用の予実対比など人員計画の進捗を可視化することが可能だ。Loglass 経営管理と連携することで、財務データと連動した生産性分析もスムーズにできるという。

Loglass 人員計画でできること

 他社の提供する人員計画ツールとの違いについて玉川氏は、「ほかのツールは、一般的な階級や人員数を想定したシミュレーションが可能なものが多い。当社のサービスでは、個人単位での現在の給料や昇給、今後の採用を加味し、リアルな数字も踏まえた上でのシミュレーションが可能だ」としている。

 玉川氏は、Loglass 人員計画の今後について、「既存の人事データベースや給与計算システムなどとシームレスに連携できるようにし、人事や経営企画担当者の手間をより削減できるようにしたい。また、人的資本経営においては人的資本の開示が求められるため、開示への対応を進めたい」と述べた。