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ラック、「情報リテラシー啓発のための羅針盤」の情報活用編をアップデート 生成AIの項目を追加

 株式会社ラックは22日、ICT(情報通信技術)や情報メディアを活用するために必要な知識をまとめた「情報リテラシー啓発のための羅針盤(コンパス) 情報活用編」(以下、情報活用編)を改訂し、第2.0版を公開したと発表した。

 ラックでは、2019年3月から、情報リテラシーにおける光(情報活用)と影(インシデント)の両方についてバランスよく啓発するとともに、情報リテラシーについて主体的に学べる環境を実現するための一助となることを目指して、「情報リテラシー啓発のための羅針盤」を提供してきた。リリース以降、研究者による学術的根拠および法教育の視点に基づいた監修を受けながら、これまでに、「本編」「参考スライド集」「情報活用編」および「使い方ガイド」を公開し、随時更新を行っている。

 その中の「情報活用編」は、2020年に公開されたもので、日常生活の中でICTや情報メディアの活用シーンを「基本操作」「情報を発信・共有する」「遊ぶ」「学ぶ・働く」、「売る・買う」「ICTをもっと活用する」の6つのカテゴリに分類し、どのように活用できるかを中心に編纂されているという。

 今回公開した第2.0版では、近年、あらゆる場面で導入が進んでいる生成AIの活用の項目を新たに追加した(項目26 AIを活用する)。この項目では、生成AIが業務ツールとして導入されている事例や、利用する際のメリット、生成AIに入力する質問・命令文(プロンプト)、出力されたデータを利用する際の注意点などについて解説している。あわせて、最新の情報を踏まえた全体の見直しを行い、イラストを追加して見やすさを改善したとのこと。

 また、情報活用編の改訂に合わせて、「使い方ガイド」も第2.1版を公開しており、さまざまな場面で「羅針盤」を利用する際の参考として活用できるとしている。