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TED、産業機器向けアプリケーションソフトのライセンス認証管理サービス「FalconGuardian」を提供

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は18日、スマートフォンによって、産業機器向けアプリケーションソフトのライセンス認証を簡単かつ安全に管理できるクラウドサービス「FalconGuardian」を販売開始した。

 産業機器メーカーが自社製品の機器向けに開発し、提供するアプリケーションソフトは、対象機器の性能に加え、エンドユーザーの生産効率向上を実現するために大きな役割を果たしています。エンドユーザーがオンプレミス環境(オフライン)である場合には、製造機器メーカーがアプリケーションソフトのライセンス管理をUSBドングルで運用するケースがある。

 USBドングルの運用にはハッキング以外にも、悪意のある紛失、故障などの交換依頼によるアプリケーションソフトの不正コピー防止に課題があり、運用方法の改善が求められており、産業機器メーカーでは重要な資産であるアプリケーションソフトを守り、対象製品のさらなる付加価値向上のため、ライセンス管理をより安全に、効率的に行うことが重要な課題となっているという。

 FalconGuardianは、アプリケーションソフトのアクティベーション(ライセンス認証)とライセンス管理を、クラウド上で安全に実現するサービス。エンドユーザーがオンプレミス環境(オフライン)であっても、スマートフォンから認証用のQRコードを読み込むことで、ライセンス管理データベースと連携し、確実なライセンス認証と管理が可能となる。

 さらに、暗号技術により、アプリケーションソフトをエンドユーザーが使用する固有のハードウェア(製造機器管理用PCなど)とひも付けてライセンス認証を行うことで、不正コピーや不正利用の防止につながる。

 TEDが構築する顧客専用のデータベースは、アプリケーションソフトのバージョンやSKU、機能制限などのライセンス管理をエンドユーザーごとに設定し、ミスなく適切に実行できる。クラウド上の管理データベースを活用することで、一般回線や閉域網(VPNなど)でいつでも、どこからでもアクセスでき、従来のUSBドングルを使用した運用が不要となる。

 FalconGuardianの価格は、顧客専用環境の構築費が30万円、年間利用料金は顧客が年間に出荷する対象ソフトウェアの数で設定される。TEDでは、今後3年間で1億円を販売目標とする。