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TED、WAFの運用負担を軽減するマネージドセキュリティサービス

 東京エレクトロン デバイス株式会社(TED)は18日、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)と協業し、F5ネットワークスジャパン合同会社(F5)のWebアプリケーションファイアウォール(WAF)製品「BIG-IP Application Security Manager(ASM)」を活用した、「WAFマネージド・セキュリティ・サービス」を提供すると発表した。サービス開始は10月22日の予定。

 「WAFマネージド・セキュリティ・サービス」は、Webアプリケーションの保護に特化した運用サービス。企業サイトにBIG-IP ASMを設置し、NRIセキュアの運用サービスを組み合わせて、導入支援から、サポート、運用・監視までを一貫して行う。

 BIG-IP ASMを利用すると、アプリケーションレイヤのデータを解析して、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどのアプリケーションへの攻撃を検知可能。ホワイトリストによるポジティブセキュリティと、過去に認識された攻撃パターンをデータベース化したネガティブセキュリティの併用により、既知・未知の攻撃を防御できるという。

 さらに、新たに導入するポリシーを試験的に適用する「ポリシーステージング」により、誤検知のリスクを軽減できるため、有人監視による常時安全なサイトの提供・運用が可能になるとのこと。また、専任のセキュリティアナリスト集団を常時配置し、有事の際の即時対応、事象解析のためのアドバイスを24時間365日体制で提供するとした。なお、ポリシーの作成とチューニングも、NRIセキュアのセキュリティアナリストが対応する。

 TEDでは、高いレベルのセキュリティ対策を必要とする情報通信、金融、クレジット、電力、ガス、医療、物流など、社会の重要インフラを手掛ける企業を中心に、今後3年間で20億円の販売を見込んでいる。

石井 一志