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東京エレクトロン デバイス、トレンドマイクロの産業制御システム向けネットワークセキュリティ製品を販売

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は14日、トレンドマイクロ株式会社と国内販売代理店契約を締結し、産業制御システム向けネットワークセキュリティ製品の受注を開始した。

 TEDでは、産業制御システムの脆弱性を悪用したサイバー攻撃や許可していない通信をネットワーク上で遮断するIPS/IDS製品として、産業用IPS「EdgeIPS」、産業用ファイアウォール「EdgeFire」、OTセキュリティの集中管理コンソール「OT Defense Console」を提供する。

 産業制御システムの各機器をネットワーク上で保護するため、動作要件や機器の仕様上ソフトウェアをインストールすることができない機器の保護が可能。また、保護対象の産業制御システムの機器の接続台数や各機器のデバイス名、メーカ名、IPアドレス、OS、使用するプロトコルなどの情報を可視化し、サイバー攻撃の発生原因や対処についての検討を可能にする。

 EdgeIPSは、工場のネットワークに設置することで、配下に接続されている産業制御機器を保護する。脆弱性を悪用する攻撃を防ぐIPS/IDS(仮想パッチ)機能、産業制御機器に対するOTプロトコルの通信をプロトコル/機器/命令の種類で制御する機能を提供する。価格(税別)は、初年度が15万4000円、次年度以降が年額3万3000円。

 EdgeFireは、IPS/IDS機能に加え、ネットワークスイッチ/NATによってネットワークをセグメンテーションする機能や、ITプロトコルの通信を制御するファイアウーウォール機能を提供する。価格(税別)は、初年度が35万2000円、次年度以降が年額6万6000円。

 OT Defense Consoleは、EdgeIPSやEdgeFireの保護対象である産業制御機器の接続台数、各機器のデバイス名やメーカー名、IPアドレス、OSバージョン、使用プロトコルなどの情報を集中管理する。EdgeIPSやEdgeFireでブロックした不正な通信内容や通信元を可視化し、サイバー攻撃の発生原因や対処を検討できる。価格(税別)は、ハードウェアアプライアンス版が88万円から、ノードライセンスが年額1万1000円から。バーチャルアプライアンス版はノードライセンスのみで使用可能。

 TEDでは、産業・機械、エネルギー、交通・公共インフラなどの分野をターゲットに、今後3年間で30億円の販売を目指す。