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さくらインターネット、BBIXの「Open Connectivity eXchange」を提供開始

 さくらインターネット株式会社は15日、同社とBBIX株式会社の合弁会社であるBBSakura Networks株式会社が共同開発した「Open Connectivity eXchange(以下、OCX)」を、「OCX by BBIX」として提供開始すると発表した。

 OCXは、BBIXのIXプラットフォーム上で提供するクラウド型ネットワークサービスで、国産のNetwork as a Service(NaaS)。全国規模の閉域網および地域ごとのクラウドアクセスポイントを整備しており、自治体や民間企業は、ネットワーク構築に必須であった発注から開通までの長期間にわたるプロセスや複雑な設計が不要になる。

 また、2023年度にデジタル庁が募集した「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に条件付きで認定された「さくらのクラウド」において、セキュアで高品質な閉域接続を構築できる。

 OCX by BBIXは、さくらインターネットのクラウドサービスから、各種クラウドサービスへの接続を容易に行えるようにする。OCX by BBIXと、さくらインターネットが提供している「サービス間接続」オプションを組み合わせることで、さくらのクラウドを経由して、さくらインターネットの「さくらの専用サーバ PHY」や「さくらのVPS」などのクラウドサービスと、他社のクラウドサービスやデータセンターなどの接続が可能となる。

 また、OCX by BBIXは閉域網で通信が行われるため、顧客ごとの通信が仮想的に分離されている。これにより、さくらのクラウドと、他社のクラウドサービスやデータセンターなどにおいてセキュアな通信が行える。

 従来、さくらのクラウドで閉域網によるマルチクラウド環境を構築する場合は、回線キャリアの個別調達が必要な場合があった。その回線が広帯域であるほど、利用金額が高額になっていた。OCX by BBIXを利用することで、個別調達の必要がなくなり、安価に広帯域の通信が可能で、通信量に対する従量課金も必要ない。

 また、回線キャリアを個別調達してマルチクラウドを構築した場合、障害が発生した際に切り分けに時間を要することが多くあるが、OCX by BBIXを契約することで、さくらインターネットの窓口でサポートが可能となる。

 サービス料金は個別見積もり。