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エクサウィザーズ、地域金融機関向けに生成AI活用の研修サービスを提供

 株式会社エクサウィザーズは9日、地域金融機関が生成AIを活用し、業務の革新と地域の課題解決に取り組むための研修サービスを開始した。

 エクサウィザーズは、多くの地域金融機関を顧客に持ち、各種のAI導入や利活用を支援している。また、同社グループの法人向けのChatGPTサービスは、2023年12月現在で約3万ユーザーが利用しているという。

 そうした活動から、「全行員に向けて基礎的かつ、地銀業務に則した形で生成AIの使い方や留意事項を教えてほしい」「生成AIの行内利用を促進したいが、どこから着手したらいいか分からない」といった生成AI活用に対する課題も見えてきたと説明。こうした課題に対し、地域金融機関に固有の業務において生成AIを利活用する能力を引き上げ、行員の生産性向上や、地域の企業や団体の支援につなげられる研修サービスを提供する。

 研修サービスは、エクサウィザーズの地域金融機関に対するAI活用支援、法人向けChatGPTサービスの開発・運用の経験を生かして開発した。生成AI活用の基礎から、地域金融機関に特化した生成AIのプロンプト活用、生成AIを活用した地域産業の支援に向けたワークショップまで、3つのサービスを提供する。

 「初心者向けの動画研修」では、生成AIの利用環境が整いこれから使い始める行員向けに、生成AIの概要や留意事項、基本的な使い方を動画形式で講義する。取引先とのアポイントを取得する際のメールの生成、取引先の情報などの把握の効率化といったことを習得する。

 生成AIの基礎的な知識を持っている行員に対しても、地域のコンサルティングに活用するための産業情報の収集や支援策の考案など、地域金融機関に特化した事例やユースケースを活用できる。

 「プロンプトエンジニアリング基礎研修」では、生成AIの活用を定着させるため、入力命令となるプロンプトを実際に記述しながらオンラインで講義する。地域企業の調査やコンサルティング案のひな形作成など、地域金融機関の業務特性に則したプロンプトについても学べる。

 具体的な場面を想定して、生成結果をもとにプロンプトの入力・修正を繰り返して精度を上げ、命令を最適化する「プロンプトエンジニアリング」のレベルアップを図っていく。研修中は、セキュリティやコンプライアンスに配慮した法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」の期間限定のアカウントが発行され、各受講者が利用できる。

 「生成AIワークショッププログラム『AX アイデアソン』」は、行内のDX推進部門などが直面する、生成AIサービスの利用促進やユースケース探索の課題を解決するためのプログラム。地域金融機関における業務革新による生産性向上や顧客体験の改善、地域の産業や企業支援などのアクションプランについて、生成AIの効果的な活用案を創出する。

 支援期間は8週間で、アイデア創出に精通したコンサルタントがファシリテーターを務める。アイデアソンの設計から運営、実施、PoCに資するアイデアの選定まで一貫して支援する。実施形式は、オンライン・オフラインの両形式に対応する。

 研修サービスは、先行して山口フィナンシャルグループや、横浜銀行を傘下に持つコンコルディア・フィナンシャルグループ向けに一部のサービスを提供しており、業務改善などに活用されているという。