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IDCフロンティアの「高負荷ハウジングサービス」、ヘルスケア業界向けにAIサービスを提供する「Tokyo-1プロジェクト」の基盤構築に採用

 株式会社IDCフロンティアは27日、三井物産株式会社の100%子会社である株式会社ゼウレカが、国内のヘルスケア業界におけるイノベーションハブ構築を目指す「Tokyo-1プロジェクト(以下、Tokyo-1)」において、スーパーコンピューターの基盤構築に、IDCフロンティアのデータセンターで提供する「高負荷ハウジングサービス」を採用したと発表した。

 Tokyo-1は、国内での創薬研究の効率化に資する高速、大容量の計算能力を有するスーパーコンピューターを構築すると共に、最先端のAIサービスを提供するプロジェクト。ゼウレカが国内にスーパーコンピューター環境を構築し、まずは趣旨に賛同する国内製薬会社複数社に対して、スーパーコンピューターの利用と関連サービスの提供、創薬研究の変革実現を後押しするコミュニティの運営などを予定する。

 IDCフロンティアの高負荷ハウジングサービスは、最大20kVAの高電力供給とリアドア型空調機を採用した超高発熱対応の専用ラックを、1ラック単位で利用できるハウジングサービスで、最新型GPUを搭載したサーバーの複数台設置やHPCサーバーの高集積に対応する。

 Tokyo-1では、構築するスーパーコンピューターで用いるNVIDIA DGX H100の稼働環境として、IDCフロンティアの高負荷ハウジングサービスを採用。採用理由としては、1ラックあたり供給可能な実効電力が20kVAのため、NVIDIA DGX H100を1ラックに2台搭載が可能なことや、冷却方法に大風量・高静圧のファンと、冷却水を循環させる冷水コイルを組み合わせたリアドア型空調機を採用し、高発熱機器でも安定した冷却能力を発揮すること、NVIDIA DGX H100にも対応した「オンサイト運用アウトソーシングサービス」により、現地の作業代行の依頼が可能なことを挙げている。

 IDCフロンティアは、高負荷ハウジングサービスの提供を通じて、ゼウレカと国内の製薬業界やヘルスケア業界のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献する、Tokyo-1の運用を支援していくとしている。

IDCフロンティア「高負荷ハウジングサービス」のリアドア型空調機専用ラックとモール構成