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消費税申告が4ステップで完了――、freee会計に個人事業主向け新機能「消費税申告ライト」を追加

初めて消費税申告に臨む個人事業主の負担を軽減

 freee株式会社は21日、インボイス制度を機に、消費税の免税事業者から課税事業者に転換する個人事業主に向けた新サービスとして、「消費税申告ライト」を提供すると発表した。4ステップで消費税申告が完了する簡便さが特徴で、クラウド会計サービス「freee会計」の新機能として、2023年冬の提供開始を予定している。

 「消費税申告ライト」は、法人向けに提供している税務電子申告サービス「freee申告」の消費税申告機能を、個人事業主が使いやすいよう設計し直したもの。インボイス制度の開始に伴い、インボイス発行事業者として登録するために課税事業者となった免税事業者が多く、今期は初めての消費税申告に臨む個人事業主が激増することが予想されているため、そうした個人事業主の不安を解消し、スムーズな対応をサポートするために開発されたという。

 同サービスでは、「簡易課税」制度による通常の申告、およびインボイス発行事業者となる小規模事業者に対する負担軽減措置「2割特例」制度を適用した申告に対応。以前からクラウド型会計システム「freee会計」で提供している確定申告機能(所得税)と同様に、シンプルな4ステップの手順に沿って作業をするだけで、スマートフォン上にて申告が完了する。

4ステップで申告が完了する

 「2割特例」についても、申請時にチェックを付けるだけの簡単な作業で適用できるほか、インボイス発行事業者のみに認められる「売上税額の積上計算方式」にも対応するとのことだ。

申請時にチェックを付けるだけで2割特例が適用される

 また、操作方法や用語のミニ解説動画といったサポートコンテンツも用意されているため、各ステップで必要となる知識や操作方法等を、税理士などによる説明で補完しながら申告作業を進められるとしている。

 なお通常では、消費税申告等の機能はfreee会計の「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」で利用できるが、2024年3月31日までの期間限定で、「スタータープラン」においても消費税申告等の機能を無料提供する。