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クラウド型会計システム「freee会計」、同じ証憑を自動検知する新機能を2024年夏に提供へ

チャットの会話からfreee会計の購買申請を自動で作成する機能も

 フリー株式会社(以下、freee)は14日、クラウド型会計システム「freee会計」のアップデートを発表した。同じ証憑を自動検知し、二重計上などのミスを未然に防止する「ファイルの重複チェック機能」と、AIチャットを通じた購買申請作成機能を、いずれも2024年夏に提供開始する予定。

 新機能のうちファイルの重複チェック機能は、OCR(画像認識)で金額・日付が一致した証憑(レシート、請求書等)を検知して削除するもの。証憑から取引登録をする際に、アップロード済みの他のファイルと重複が疑われる場合にもアラートを自動表示してくれるという。

 また、アップロードした日や発行日などの条件で絞り込み、対象となる証憑を検索して手動で削除することも可能とした。

 従来は、freee会計で経理処理を行う際に、同じ証憑を複数回freee会計上にアップロードし、さらに再度経理処理を行ってしまうことで、二重計上などの帳簿ミスにつながるリスクがあったが、この新機能により、そうした危険性を削減したい考えだ。freee会計のアップデートにより、2024年夏に提供される予定。

 一方の新たな購買申請作成機能は、チャット上での承認者からの承認のみで、購買申請を自動作成してくれる機能。スモールビジネスにおいて、ワークフローシステムを利用せず、チャットや口頭でのコミュニケーションによって経費利用の可否を確認しているケースが多くあるとのことで、そうした簡易な購買申請へのニーズに応える形で提供される。

 具体的には、Slackなどのチャットツールを通じて、決裁を得たい内容を承認者にチャットで伝え承認されると、チャットアプリに依頼するだけで、購買申請が自動で作成されるとのこと。

 こちらも、freee会計の利用企業を対象に、2024年夏の提供開始を予定している。