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クニエとAnaplanなど5社、Google Cloudを活用したSCM業務の高度化を支援するプラットフォーム/サービスを検討

 株式会社クニエは8日、Anaplanジャパン株式会社(以下、Anaplan)、株式会社NTTデータ、キナクシス・ジャパン株式会社(以下、キナクシス)、project44と協力し、Google Cloudを活用したサプライチェーンマネジメント(SCM)業務の高度化を支援するプラットフォームおよびサービスの検討を開始すると発表した。

 取り組みでは、5社が持つ知見やソリューションを組み合わせることにより、自社外情報を含むエンドツーエンドでのデータ連携、可視化、分析、計画、シミュレーションなどを可能とするプラットフォーム/サービスの開発を目指す。これにより、上流から下流まで多岐にわたるSCM業務に関わる課題解決や、データに基づく迅速な意思決定が実現可能となるとしている。開発するプラットフォーム/サービスの提供は、2024年内開始を予定する。

 クニエでは、企業の競争力を高めるためにSCMの重要度が高まっており、SCMに関してはこれまでさまざまな業務機能・領域別にデジタルツールが提供されているものの、上流から下流まで業務領域が幅広いSCMにおいては、限られた機能・業務領域個別での活用にとどまり、サプライチェーン全体で連携してデジタルツールを活用できているケースは多くないと説明。

 そこで、クニエはAnaplan、NTTデータ、キナクシス、project44と協力し、各社の強みを有するソリューションとGoogle Cloudを組み合わせ、SCM業務や運営を強化・高度化するプラットフォームの構築、および本プラットフォームを介した各種サービスの検討を開始したとしている。

 共同検討では、各社が保有するソリューションとノウハウを組み合わせることで、SCM業務全体の利便性を高め、SCM業務を担う各企業および、自社外含めたサプライチェーン参加者のSCM運営の高度化に寄与するプラットフォームとサービスの開発を予定する。複数のプラットフォーム、ソリューションを組み合わせることにより、これまで単一プラットフォームやソリューションではできなかった、統合的なソリューションの実現を目指す。

各社ソリューション連携イメージ

 現時点での想定機能は、1)自社、サプライヤー、顧客を巻き込んだエンドツーエンドでのサプライチェーン情報の可視化、2)グローバル全体での将来のサプライチェーン計画立案、ならびに金額・ESG観点でのマネジメントとシミュレーション、3)サプライチェーン計画と経営管理の融合、4)リアルタイムなグローバルロジスティクス実行状況の把握と、計画へのフィードバック、5)これらを支えるためのシームレスなデータ連携と、データドリブンサプライチェーンマネジメントの実現――を挙げている。

 クニエは、これまで多くの企業のSCM改革を支援してきた実績から、解決すべき課題やあるべき姿の定義に寄与するとともに、取り組み全体をとりまとめていき、2024年内でのサービス提供開始を目指し、SCMに関わる業務コンサルティングに加え、SCMプラットフォームなどテクノロジーの側面からも、サプライチェーン改革をリードしていくとしている。