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NTTテクノクロス、大規模言語モデル「tsuzumi」でコールセンターAIソリューション「ForeSight Voice Mining」の高度化を推進

 NTTテクノクロス株式会社は8日、コールセンターAIソリューション「ForeSight Voice Mining」(以下、FSVM)において、NTT独自の大規模言語モデル「tsuzumi」を活用し、コールセンター業務プロセスの品質向上と効率化を図ると発表した。

 「FSVM」は、音声認識機能と既存の生成AIを組み合わせ、通話内容の要約文の自動生成機能を提供するソリューション。NTTテクノクロスは今回、先ごろ発表されたNTTの大規模言語モデルであるtsuzumiを活用し、通話要約機能のさらなる高度化を進めるという。

 具体的には、まず、専門性への対応を推進したい考えだ。tsuzumiは、少ない追加学習量で、より専門性の高い言語モデルにチューニングできるため、保険や金融をはじめとするさまざまな業界や、企業・特定組織に特有の語彙(ごい)・言い回しなど、専門性に対応した要約の自動生成を行えるとのこと。これらにより、通話記録の作成時間の短縮が可能となり、関連部署への情報共有といった業務プロセスの効率化も図れるとしている。

 また高度化の2つ目として、tsuzumiのパラメタサイズの軽量性を生かして、通話要約の言語モデルを企業のローカル環境で運用可能にする。これによって、機微な情報を扱うコールセンターにおいても、情報セキュリティの確保を図れるとした。

現行の「ForeSight Voice Mining」の通話要約機能(自動車保険に関する問い合わせのケース)