アリババクラウド、Alibaba Cloud上でSalesforce Sales Cloud、Service Cloud、Salesforceを提供

　中国のアリババクラウドは3日、同社のクラウドサービスAlibaba Cloud上で、セールスフォースのSales Cloud、Service Cloud、Salesforce Platformが、12月18日から一般提供されるとを発表した。

　Sales Cloud、Service Cloud、Salesforce Platformの導入は、中国本土市場で展開する企業、特に多国籍企業が、変化する市場要件に適応し、最新のデータレジデンシー規制を順守し、独自のアプリエコシステムとシームレスに統合できるよう支援することを目的とするとしている。

　Sales Cloudは、販売チームがセールスリードの特定や、顧客関係の管理、販売の進捗追跡、販売プロセスを自動化することで、より迅速に取引を成立させられる、収益の拡大を支援する販売成長プラットフォーム。

　Service Cloudは、カスタマーエクスペリエンス、エンゲージメント、プロセス、自動化、サービスオペレーションシステム、事前構築済みの統合アプリケーション、チケット管理、ナレッジベース、キュー管理など、あらゆる顧客接点においてサービスチームが提供する価値を革新する機能を提供する顧客サービスプラットフォーム。

　Salesforce Platformは、CRMの範囲と機能を拡張するローコードアプリケーション開発プラットフォーム。ユーザーは、ビジネスプロセスを自動化し、あらゆるワークフロー、ユーザー、部門、業界に効率化をもたらすアプリケーションを構築、テスト、デプロイができる。

　中国本土向けには、Alibaba Cloud上でホストされるSales CloudとService Cloudの専用機能を導入する。これらの機能には、中国の主要なソーシャルメディアとメッセージングアプリとの統合が含まれ、企業は顧客の好みのチャンネルに合わせてサービス提供が可能となる。

　アリババクラウドとセールスフォースは、2019年に戦略的パートナーシップを開始しており、両社は中国で特別に設計・構築したSalesforce Social Commerceを提供し、多国籍企業の事業拡大を支援する製品として展開していると説明。この最新のマイルストーンは、顧客のイノベーションと成長を促進するという、両社の共通のコミットメントをさらに明確に示しているとしている。