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ドコモとNTT Com、衛星ブロードバンドサービス「Starlink Business」の提供を発表

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は10月31日、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」を、2023年内を目途に提供開始を予定すると発表した。サービスの提供開始日、料金などの提供条件は、詳細が決まり次第発表予定。

 サービスは、ドコモが、Starlink Japan合同会社から再販事業者として認定を受けたスカパーJSAT株式会社を通じて、認定再販事業者として高速かつ低遅延な衛星ブロードバンドインターネットを提供予定。NTT Comは、サービスを活用することで、顧客のさまざまな利用用途やニーズに合った、魅力あるサービスおよび最適なソリューションを提案していくとしている。

 サービスの利用方法の一例として、企業や自治体では、サービスを災害時のバックアップ回線として活用することで、事業継続性を高められると説明。山間部の建設現場における遠隔監視ソリューションや、農業をはじめとする一次産業向けのIoTソリューションの導入が可能となり、さまざまな分野におけるDXの進展が期待できる。また、サービスの提供エリア内(日本の領海内)であれば、海上での高速データ通信も可能となる。

 NTT Comでは、同社が有する地域に根ざしたサポート体制や、データセンター・クラウドなどの強みを活かしたソリューションを提供することで、これらのユースケースを実現し、顧客の課題解決に貢献していくとしている。

 ドコモは、通信環境が整っていない海上や山間部での通信確保、企業のBCP対策などで利用できる衛星電話サービス「ワイドスターⅡ」「ワイドスターⅢ」を提供しており、顧客は緊急通報を含む音声通話やFAX、データ通信などの用途としては「ワイドスター」を、より高速なインターネットサービスの用途にはStarlink Businessを活用でき、最適な通信環境の構築が可能としている。