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東京エレクトロン デバイス、統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP」を販売

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は30日、米Wizと販売代理店契約を締結し、統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)」の販売を開始した。

 Wiz CNAPPは、サービスの開発者・運用者がクラウド環境でアプリケーションを安全に開発、構築、展開、実行、運用するための統合クラウドセキュリティプラットフォーム。APIを用いて各種クラウド環境に接続し、クラウド上に存在するリソース(IaaS、PaaS、VM、コンテナ、サーバーレスなど)をエージェントレスで監視、検査する。グラフィカルなUIでリソースの関連性を表示し、攻撃を受けるリスクのある侵入経路を分かりやすく可視化する。ユーザーは、クラウド環境のセキュリティリスクを把握し、有効な改善策を講じられる。

 また、Wiz CNAPPは、各クラウドで提供されているセキュリティツールが有する機能や、従来のクラウドセキュリティソリューションとして挙げられる、クラウド環境に対するコンフィグレーションミスの把握(CSPM)、さまざまなワークロードに存在する脆弱性管理・マルウェアの検査(CWPP)、過剰な権限付与を可視化した適切な管理(CIEM)、クラウドに存在する機密情報などの検出、漏えいリスクの低減(DSPM)、利用するレジストリのイメージを検査(コンテナレジストリスキャン)などの機能を、CNAPPとしてオールインワンで実装。サイロ化されたセキュリティソリューションを個別や部分的に採用する場合と比較して、包括的かつ一貫したセキュリティ体制を構築でき、ユーザーの運用工数削減に貢献する。

Wiz CNAPP画面

 エージェントレスでの導入により、短時間で実装が可能。多数のクラウドプラットフォームに対応し、マルチアカウント・マルチクラウド環境を横断的に分析できる。コンテキスト化によって問題を優先付け、最重要リスクへの早急な対処が可能。Wiz調査チームから提供される最新のセキュリティ情報により、クラウド上の問題の有無を確認できる。また、コミュニケーションツールやチケット管理システムなど、さまざまなサービスとも連携できる。

 TEDでは、Wiz CNAPPの導入・構築・検証支援までをサポートするとともに、ヘルプデスクサービスを提供。クラウド環境のセキュリティ強化や運用効率化を検討している顧客に向け、3年間で50社への販売を目標とする。