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DNP、セキュアワークスの知見を組み込んだハンズオン型教育コースを開発

日本企業が侵害されやすいサイバー攻撃手法への対策を学習

 大日本印刷株式会社(DNP)は19日、セキュアワークス株式会社と共同で、日本企業が侵害されやすいサイバー攻撃手法をシナリオに採用した、新たな体験型実践演習(ハンズオン)「サイバー攻撃対処コース_講義&実機演習_基礎_3日」を開発したと発表した。

 サイバー攻撃対処コースは、最新の攻撃手法を用いた演習と講義により、サイバーインシデントへの対処スキル強化を図るもの。実際のサイバー攻撃と同等の攻撃を仕掛けて、企業・組織のセキュリティレベルを評価するセキュアワークスのサービス「Red Teamテスト」の知見を組み込んで開発されたシナリオをもとに、仮想環境(サイバーレンジ)を使った体験型実践演習を実施する。

 受講者は、一連の実践と解説を通じて、演習で体験するサイバー攻撃の手法や攻撃者の行動パターンを、アメリカの非営利団体・The MITRE Corporationが体系化したMITRE ATT&CK(Adversarial Tactics, Techniques, and Common Knowledge)のフレームワークに基づいて理解し、それに対する予防策や対応策を学べるとのこと。

 また演習と合わせ、組織がセキュリティインシデントの検知・対応・復旧を行うための手順やベストプラクティスとして国際的に活用されている、NIST SP800-61 rev.2に準拠したインシデント対応プロセスの全体像を講義として実施することで、受講者は自社のインシデント対応体制と手順を理解できるとしている。

 受講対象は、IT担当者、セキュリティ担当者など、企業・組織のセキュリティ対策に関わる人で、3日間のコースとして実施される。価格は、ひとりあたり66万円(税込)。2024年3月25日~27日の開講を予定している。