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TIS、デザイン思考を活用して事業創造や業務改善を支援する「UXデザインコンサルティングサービス」

 TIS株式会社は12日、デザイン思考を活用して事業創造や業務改善を支援する「UXデザインコンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。また、UXデザインをより手軽に、効果的に取り入れるプランとして、ChatGPTなどの生成AI活用のための実践的なアイデア創出を支援する「生成AI活用アイデア創出1DAYプログラム」(以下、1DAYプログラム)を提供する。

 UXデザインコンサルティングサービスは、ユーザーの感情や行動を調査、プロトタイプを通じた検証を反復、試行するプロセスを通じて、事業創造や業務改善を支援するコンサルティングサービス。面倒だから後回しにする、手間が少なくて楽だから先に行うといった、感情や行動経済学に基づく人間の行動に着目し、論理的思考だけでは発見できない課題をデザイン思考で可視化して、解決に導びく点が特長という。

 具体的には、状況理解のための定量調査と現場の課題感を抽出するワークショップ、定性調査による体験の検証、仮設立案とそれに基づく体験設計、プロトタイプによる検証、検証結果の反映といったプロセスを繰り返し行うことで制度を高めていくとのこと。

 また、論理的に分析するビジネスコンサルティングや技術コンサルティングと組み合わせて、より網羅的な支援も可能。感覚とロジックの両面からアプローチすることで、より広範な課題の発見につながるとした。さらに、技術検討段階にUXデザインのユーザー中心の観点を入れることで、ユーザーを置き去りにした技術先行の開発を防げるとしている。

 一方の1DAYプログラムは、生成AIの活用をアイディア創出ワークショップで可視化することにより、実践的なアイデア創出を支援する1日集中プログラム。「生成AIの専門家がいない」「プロジェクトメンバーの理解度に差がある」などの技術的な課題を解決する技術学習セッションと、アイデア創出やユーザー目線での仮説検証を行うワークショップで構成されており、ステークホルダーが一堂に介するプログラムにより、プロジェクト進行を加速させるとした。

 このうち、技術学習セッションでは、体験利用から専門的な議論まで、参加者の理解度に合わせたレクチャーを実施。ワークショップでは、新しいアイディア創出をする実績ある方法を用いて、いつもとは違うアプローチの発想を促進する「アイディア創出ワークショップ」と、顧客や従業員など、システム利用者の目線で考えられるフレームワークを用いて、顕在・潜在ニーズの両方にアプローチする「体験設計ワークショップ」が用意されており、プロジェクト進行の妨げになる課題を一緒に解決するとしている。

 価格は70万円(税別)から。

 なお開催後はUXデザインコンサルティングサービスにおいて、継続的な支援が可能なほか、ビジネスコンサルティング、技術コンサルティング、開発などTISのほかのサービスと組み合わせて、サービス提供まで一気通貫での支援も行えるとのこと。