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CTC、Omniverse Enterpriseを用いたデジタルツイン環境の早期構築サービスを提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は10日、米NVIDIAが提供している、3D設計コラボレーションおよびデジタルツインシミュレーションの開発基盤「NVIDIA Omniverse Enterprise」(以下、Omniverse)を活用した、デジタルツイン環境の早期構築サービスを提供開始すると発表した。

 今回発表されたデジタルツイン環境構築サービスは、従来、CTCが顧客ごとに個別に実施してきたデジタルツイン環境の構築で培ったノウハウをもとに、用途に応じたメニューを用意したもの。企業の課題や目的に合わせたワークショップを通じて導入範囲を明確にした上で、メニューを選択して企業のデジタルツイン環境を構築する。

 例えば、製造部品の良品仕分けのための検品作業、工場の生産ラインや機器の適正配置、自動搬送装置の経路や運搬計画の策定など、企業の要望に応じた構築メニューを活用することで、デジタルツイン環境の早期の利用を可能にするとのこと。

 なお環境としては、CTCが2022年から提供している「Omniverse Starterパッケージ」を活用する。このパッケージでは、仮想空間を複数のユーザーが共同で開発するためのNVIDIA Omniverseプラットフォームのライセンスに加えて、ハードウェアや環境のトレーニングサービスが提供されるため、デジタルツイン環境の準備を短期間で整えられるとしている。

 提供価格は500万円(税別)から。製造業や建設業を中心にサービス展開し、3年間で10億円の売上を目指すとした。なお、CTCにはすでに、Omniverseを利用したデジタルツイン環境の構築実績を持っており、業務課題の整理からサービスメニューの選択、環境構築、運用・保守、トレーニングまで、サービスを一貫して提供できるとのことだ。