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CTC、仮想空間の開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise」を提供
2022年2月7日 09:30
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は4日、米NVIDIAによる仮想空間の開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise（以下、Omniverse）」を提供すると発表した。
Omniverseは、複数のユーザーが共同で3Dデータの編集やシミュレーションをリアルタイムで実施して、効率的な仮想空間の開発や利用が可能になるプラットフォーム。
Omniverseは、さまざまな3Dデータを取り込み、仮想空間を複数のユーザーが共同で開発するためのプラットフォーム。3DデータのフォーマットであるUSD（Universal Scene Description）に対応し、異なるツールで作成した3Dデータでも互換性を保つため、それらのデータをOmniverseに取り込める。
CADや3Dデータの作成ツールとも連携するため、ユーザーの端末で作成・修正した内容をOmniverseにスムーズに取り込み、3Dデータにリアルタイムで反映できる。これにより、使い慣れたツールの操作性を維持したまま、複数のユーザーが共同作業を進められる。
また、Omniverseは、工場の最適な生産計画などを事前に検証できるシミュレーション機能や、他のシミュレーションソフトとのデータ連携の機能も備えており、工場内の作業員や製造ラインに関連した安全性や生産性をデジタルに可視化して、プロセスの検証を行うことができる。
仮想空間は、光の反射や屈折、影などを精密に表現して、実写に近い形で制作できるため、大量の計算を可能にするNVIDIAのGPUと親和性が高く、AIの活用や詳細な描写、スムーズな動作などが期待できるとしている。
Omniverseの価格は100万円（税別）から。CTCでは、デジタルツインやVRなどの技術を通して、業務プロセスの最適化を図る製造業や建設業を中心に展開し、システム基盤の構築や保守、運用サービスと合わせて3年間で10億円の売り上げを目指す。
