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セゾン情報システムズ、生成AIの利用環境を迅速に構築するサービス Slack経由でAzure OpenAI Serviceを利用

 株式会社セゾン情報システムズは4日、Slack経由で生成AIの「GPT」を利用する「Enterprise向け生成AI導入支援サービス」を提供開始すると発表した。日本マイクロソフトの生成AIサービスであるAzure OpenAI Serviceを利用することで、セキュリティへの不安を払拭しつつ、スモールかつ迅速に生成AIのビジネス利用を実現するという。

 Enterprise向け生成AI導入支援サービスは、Slackのチャンネルに生成AIアプリを招待し、簡単なコマンドとともに質問をチャットに入力するだけで、生成AIからの回答が得られる環境を構築するもの。この環境は、テキストベースでの情報収集、アイデア出し、章の要約や添削・翻訳などの業務に活用可能だ。

 また利用企業には、セゾン情報システムズが作成した「Enterprise向け生成AI利用ガイドライン例」を提供する。このガイドライン例には、生成AIの使用方法や、使用する上での注意点、利用ルールなどが取りまとめられており、生成AIの社内展開に向けた、企業の利用ルール策定に活用できるとした。

 こうして、使い慣れたSlackのチャットUIとガイドラインの導入により、生成AIを迅速に社内に展開し、利用を開始できる点が特徴で、Microsoft Azure環境、Slack環境が準備されており、Azure OpenAI ServiceならびにGPT-4利用申請が承認されている場合、最短2日でGPT-4が利用可能になるとのこと。

 なお、生成AIは企業内外の重要情報を扱うことから、データに対するセキュリティが懸念されているが、同サービスではAzure OpenAI Serviceを利用し、Microsoft Azure上の各企業の専用環境にて生成AIを活用する。データは、この専用環境でのみ利用されるので、入力データが大規模言語モデル(LLM)の再学習には使用されることはないとしている。

 価格(税別)は19万8000円だが、リリースキャンペーンとして、先着50社には14万8000円で提供される。